音声翻訳機ポケトーク(POKETALK)とペリコ(PERICO)を比較してみました。使い方が非常によく似ていて、使いやすさや翻訳精度はどちらもかなり優秀です。
本記事ではポケトーク、ペリコそれぞれの特徴を紹介していきます。
ポケトークWとペリコの比較(比較表)
ポケトークとペリコの比較を一覧表にすると以下の通りです。
ポケトーク | ペリコ | |
---|---|---|
対応言語 | 74言語 | 38言語 |
サイズ | 110mm×59.8mm×15.8 mm | 130×60.5×12.8mm |
重さ | 約100g | 110g |
液晶ディスプレイ | 2.4インチ / 240×320 pixel | 2.4インチ / 240×320 pixel |
文字サイズ変更 | 〇 | × |
連続翻訳時間 | 約7時間 | 7~8時間 |
Wifiルーター機能 | × | 〇 |
ストラップ穴 | あり | なし |
充電端子 | USB Type-C | Micro USB (Micro-B) |
SIMカードスロット | nano-SIM | Micro SIM |
ノイズキャンセル機能 | 〇 | 〇 |
PCとのデーターのやりとり | 〇 | × |
価格(税別) | 24,800円(本体のみ) 29,800円(本体+SIM) | 26,800円 |
最も大きく異なる点としては以下の2点ではないかと思います。
- ポケトーク(内蔵SIMモデル)はSIM設定なしですぐに使える
- ペリコはWIFIルータとしても使える
詳細については後述します。
使い勝手や翻訳精度では大差なし
ポケトークもペリコも翻訳ボタンを押しながら話すだけの操作なので、使いやすさの点では、両方ともかなり使いやすいです。どちらでも子供から年配の方まで苦労することなく使えると思います。
翻訳精度はどちらも高いです。騒がしい場所でも問題なく使えて、長文でもかなり正確に翻訳するので、海外旅行でも十分使えるレベルです。
翻訳スピードに関しては、どちらも快適ですが、ポケトークのほうが安定して速いです。ペリコは翻訳速度が遅いことがあります(私が確認したのは英語→日本語への翻訳で遅いときがありました)。
どちらもソフトウェアのアップデート機能があるので、翻訳精度などはアップデートによりどんどん改善されていくでしょう。
SIM設定がわからないならポケトーク
ポケトークもペリコもWiFi環境のない場所では使えません。自宅で使うときには、家のWiFiを使えば問題ありませんが、移動中や旅行中に使うときには、SIMカードを入れるかWiFiルーターを使うなどしてWiFi電波を受信する必要があります。 スマホなどの端末からのテザリングでも使えます。
「WIFI設定が自分ではできない」 、「SIMカードが何なのかわからない」などの人にとってはペリコは少し難しいかもしれません。
WIFI設定やSIM設定などよくわからず、設定なしで買った状態ですぐに使いたいという人は「ポケトークのグローバル通信モデル (eSIM内蔵)」 を買うのが簡単です。
ポケトークのグローバル通信モデルでは買った状態で設定など何もしなくても、128の国と地域で使えます。
WiFiルーターとしても利用するならペリコ
WiFiルーターとしての機能はペリコにはありますが、ポケトークにはありません。そのため、音声翻訳機をWiFiルーターとしても使いたい場合にはペリコを選ぶのがよいでしょう。
「Wi-Fiルータとして利用できる」というのは、 ペリコをWiFiの親機として、モバイルWiFiルーターのように使うことができるということです。そうすることにより、スマートフォンやノートPCをテザリングしてWiFiを使用できます。
海外旅行のときにイモトのWIFIなどでポケットWiFiをレンタルしている人は、ペリコがあればWIFIレンタルをする必要がなくなります。ペリコを1台持つだけでWIFIルーターと音声翻訳機の2つの役割を果たします。 海外で使えるSIMカードはAmazonや現地空港などで購入することができ、WIFIレンタルに比べると価格もかなり安く済みます。
ポケトークのほうが多機能
ペリコは文字の大きさ変更などはできず、翻訳機能に特化しています。ポケトークでは文字サイズや 画面の明るさなどを設定したり、よく使うフレーズなどをすぐに呼び出すことができる「 お気に入り登録 」機能があります。お気に入り登録機能は海外旅行のときに意外と便利でした。
また、ポケトークはパソコンとのデータのやりとりがリアルタイムでできます。パソコンやスマホに翻訳結果データを表示させて使いたいという人はポケトークが便利です。ビジネスで使う場合に特に役立ちそうな機能ですが、この機能を必要としない人も多いと思います。事実、私はポケトークユーザー歴1年以上ですが、いまだにこの機能を一度も使ったことがありません。
海外旅行で使うならどっちが便利?
音声翻訳機をWiFiルーター(ポケットWiFi)としても利用したいならペリコを選ぶのがよいでしょう。ポケトークにはポケットWiFiの機能はありません。
ポケットWiFi機能が必要ないのであれば、海外旅行ではポケトークのほうが使い勝手はよいと思います。その理由としては、
1.ポケトークは待機画面(スリープ画面)からすぐ翻訳ができる
ペリコは画面ロックがかかっているので、翻訳ボタンを押すには画面を上方向にスワイプしてロック解除する必要があります。ロック解除は大した手間ではないのですが、海外でとっさに翻訳したいときには1秒でも早く翻訳ボタンを押せたほうが便利です。
2.ポケトークにはストラップホールがある
海外旅行でポケトークを使った経験からすると、翻訳機はストラップで常に首にぶら下げているといつでも使えて便利です。カバンの中に入れておくと、とっさのときに翻訳機がでてこなくて翻訳のタイミングをなくすこともあります。

【動画で解説】 ポケトークとペリコを徹底比較
ポケトークとペリコで同時に翻訳させたりして、動画に撮影してみました。使い方や実際に外国人と話した会話などもあるので、参考にしてください。
まとめ
ポケトークとペリコはよく似た翻訳機ですが、それぞれの特徴があります。
- グローバルSIMモデルを買えば、設定なしに128の国と地域で使える
- 文字サイズや液晶画面の明るさ設定ができる
- 翻訳結果をリアルタイムでパソコンに表示できる
- ストラップホールがついている
- お気に入り登録で、よく使うフレーズをすぐ呼び出せる
- 翻訳結果を1つ単位で削除できる
- WiFiルーターとしても使える
- シンプルで必要な機能のみに絞っている
- 音調調節ボタンで簡単に音量調節ができる
- 電池残量がすぐに確認できる
トータルで考えるとポケトークのほうがかなり優位かなぁと思います。ポケトークSが販売されてからは、ポケトークWの価格が1万円下がったので、コストパフォーマンスはポケトークWがかなり高いです。
>> ポケトーク公式サイト
>>ペリコ公式サイト
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