中欧(4)ブダペスト~ウィーン(鉄道)&ウィーン観光

中欧

この日は朝から鉄道でウィーンへ移動。1等車が思いのほか快適だったのでウィーンまでの3時間はあっという間だった。ウィーン到着後は旧市街の定番スポットを観光して充実の1日だったsmile

中欧&ギリシャ旅行概要
  • 旅行期間:2015年3月15日~4月4日
  • 中欧:ブダペスト→ウィーン→チェスキー・クロムロフ→プラハ
  • ギリシャ:サントリーニ島→アテネ
  • 旅行形態:個人旅行/母親(シニア・体力あり)との2人旅
  • 旅行費用:約22万円/人(お土産代を除く)

旅行概要の詳細: 中欧4か国&ギリシャ旅行記【概要&まとめ】

2015年3月19日(木)晴れ 旅行5日目
アパートで朝食を食べてから8時前に出発!

アパートのチェックアウトは鍵を閉めたあと、カギをポストにいれるだけなので時間がかからず簡単だった。

レイルジェットでブダペストからウィーンへ

前々日にブダペスト東駅(Keleti駅)でチケットを購入した際に(東駅でウィーン行きの鉄道チケットを購入)、電車の乗り場がなんだかわかりにくく不安だったので、かなり早めに出発した。

参考 チケット購入(日本語)⇒ヨーロッパ鉄道パスとチケット

地下鉄も順調で8時過ぎには東駅に到着。乗るのは9:10ブダペスト東駅発のrailjet(レイルジェット)。レイルジェットとはオーストリアが誇る高速列車のこと。12:12にウィーン西駅に到着するので乗車時間は約3時間。

ブダペスト東駅のプラットホーム

ビジネスラウンジが利用できた!

1時間近くも早くに着いたのでまだ列車も到着しておらずプラットホームのベンチに座っていると、ポーターが寄ってきてチケットを確認。そのポーターはスーツケースを運んでビジネスラウンジへ案内してくれた。ポーターはまた迎えに来ると言っていなくなった。

一等(ファーストクラス)の乗車券を持っていれば、ビジネスラウンジを無料で利用できるということをこのとき初めて知った

この扉の中がビジネスラウンジ(場所はホーム右側にある)

ラウンジ内にはコーヒー、紅茶、ジュースなどの飲み物、パンやスナックなどが置いてあった。すでに朝食は食べていたので飲みものを飲みながらここで出発までくつろいだ。wifiもできて快適だったわーい (嬉しい顔)

出発時間が近くなると先ほどのポーターが迎えにやってきて、荷物を運んで座席まで連れていってくれた。

これがポーターさん。黄色いジャケットに「PORTER」と書かれている。

ポーターに要注意!

チケットに記載された指定座席は2人の席が離れ離れになっていたが、ポーターは2人が隣になる席へチェンジしてくれた(ポーターにその権限があるのかは疑問だったが)。このときまではとても親切なポーターだと思っていたが、最後に「チップ、チップ、20ユーロ」と高額なチップを要求してきた。親切に荷物を運んでくれたとはいえ、20ユーロは高すぎ!

ポーターへのチップは荷物1個につき1~2ユーロが普通なので2人で5ユーロもあれば十分だと思いコインを出そうとすると、コインでは少なくてダメで、「ペーパー、ペーパー(紙幣を出せという意味)」としつこく言ってくる始末。20ユーロは持っていたが、腰のセキュリティベルトに入れていたため持っていないふりをした。

カバンには万が一スリや脅しにあったときのための「ダミー財布」を入れていたのでそれを取りだして中身をみせた。ダミー財布には以前韓国旅行で余ったウォン紙幣13,000ウォン(約1,500円)を入れてあった。ポーターは財布をのぞき込み、すべて抜き取り去っていった。今回はビジネスラウンジへ案内してもらったりもしたので仕方ないと納得することにしたが、荷物を運んでくれたポーターへのチップは1~2ユーロが相場なので、高額チップを要求してくるポーターにはくれぐれもご注意を!

一等車は快適だった

今回乗車したレイルジェット

ポーターがあてがってくれた席は人がほとんどいない車両で快適だった。

座席は広くてリクライニングもあり。Wifiも使えて、途中でチョコが配布された。食事は頼むと運んでもらえる(有料)。

車内にはモニターがあるので次の停車駅なども確認できて便利だった。

車窓からはのどかな景色が続いてハンガリーの田舎らしさを感じた。

ウィーン西駅から地下鉄でホテルへ

12:12 予定通り約3時間でウィーン西駅(Westbahnhof駅)に到着

哀愁感漂うブダペスト東駅とは異なりウィーン西駅はモダンで都会的だった。

鉄道駅は地下鉄と隣接している。地下鉄の券売機でチケットを購入(クレジットカードOK)。

「48時間フリーパス券(13.3ユーロ=約1,800円)」を購入。これは地下鉄、市バス、市電が48時間乗り放題になる。48時間の他にも24時間と72時間もある。乗り物乗り放題+博物館の割引などもセットになった「ウィーン・カード」というのもあり、美術館などに多く行く人はこちらのチケットのほうがお得になる。

ウィーンの地下鉄には改札がないが、刻印機があるので乗車前には必ず刻印機で打刻をする。フリーパス券の場合は、最初の1回だけ打刻すればその後は打刻しなくてよい。

打刻していないとチケットも持っていても不正乗車とみなされる。見つかった場合は150ユーロもの罰金をとられるので打刻は必須!

今回旅したブダペスト、プラハ、ギリシャの地下鉄はいずれも改札がなく打刻するシステムだった。ガイドブックには不定期に検札がくると書かれていたが、一度も検札には遭遇しなかった。

まずU6に乗ってLangenfeldgasse駅へ(3分)。そこでU4に乗り換えてMargaretengurtel駅で下車(2分)。地下鉄はわかりやすくて簡単に乗れた。

13:00 ホテルに到着
ホテルは駅から徒歩約3分。駅から近かったので迷うことなく到着。家族経営のアパートメントホテルで、対応はとてもよかった。着いたのはチェックイン時間前だったので部屋には入れず荷物だけ預かってもらった。飲み物で少し休憩後、ウィーン観光へ出発!

ウィーンで宿泊したホテル
クイーンズ アパートメンツ
地下鉄駅からすぐの好立地。キッチン付きのアパートメントタイプのホテルで、近くにスーパーもあり便利だった。家族経営のアットホームな雰囲気で部屋はとてもきれいだった! 朝食付きでとてもリーズナブルに泊まれて満足!
オススメ度 star2 star2 star2 star2 star2 +1

夜の撮影した部屋の写真↓

部屋はこんな感じでキッチン付き。

ベッド。小さく見えるが意外と広かった。

大きなバスタブもあって、アツアツのお湯が出て水圧も強かった!

ウィーン旧市街を観光

地下鉄で旧市街へ行こうとしたら早速トラブルに遭遇した!

★地下鉄でトラブルに遭遇
地下鉄の駅へ行くとホームには人がたくさんいて何やらざわざわとしていた。アナウンスが流れていたが英語ではないので全く理解できなかった。地下鉄で何かトラブルがあったらしく電車が一方方向しか動いていない様子だった。中心地までは地下鉄で10分程で行けるはずだったが、電車が折り返し運転で逆方向に行ったりして、なんだかんだ結局1時間位かかってウィーン中心部のシュテファンスプラッツ(Stephansplatz)駅に到着した。

小さいサンドイッチのお店でランチ

駅からすぐのところにある「Treniewski(トゥルツェスニエフスキ)」というサンドイッチのお店で遅い昼食。ガイドブックで調べていたので迷わずに中に入ったが、外から店内は全く見えないので一見サンドイッチのお店だとはわからない。中に入ると地元の人中心に結構混雑していた。

カウンターで注文して席に持っていて食べるスタイル。写真にはカウンターの中身が写っていないのでわかりにくいが、色とりどりのサンドイッチがたくさん並べられていて美しかった。すべて1個1.2ユーロ。お店の人は親切で指さしで簡単に注文できた!

2、3個は軽く食べられる大きさで、どれも美味しかった

◆ ◇ ◆ ◇ ◆

昼食後はウィーン旧市街の中心部をブラブラと散策足

ウィーン中心の地図。まずはシュテファン寺院の周辺からスタートした。
ウィーンmap

ハンガリーに比べるとウィーンはずいぶんと洗練された街という印象。人も多かった。

街中には観光用馬車がたくさん走っていた。乗っている人が意外と多かった。

ペーター教会のオルガンコンサート

15時からオルガンコンサート(無料)があるというので15時頃ペーター教会に行ってみた。

緑色のドームが特徴的な教会。

オルガンコンサートの案内

内部の装飾が美しい教会だった。コンサートの時間になると結構人が集まってきた。

美しい教会内でのオルガンコンサートは厳かな雰囲気だった。ウィーン旧市街の目抜き通り「グラーベン通り」のすぐそばにあってアクセスも簡単なので是非お立ち寄りを!

シュテファン大聖堂

ペーター教会のあとはウィーンのシンボルである「シュテファン大聖堂(寺院)」へ

★シュテファン大聖堂(Stephansdom)
ゴシック様式の大聖堂でシュテファン寺院とも呼ばれる。ウィーンのシンボルで、この聖堂を含むリング(Ring)と呼ばれるウィーン歴史地区は2001年にユネスコの世界遺産に登録された。

ハプスブルク家の歴代君主の墓所であるほか、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトとコンスタンツェ・ウェーバーの結婚式が行われ、また葬儀が行われた聖堂としても知られている。1359年に65年がかりで南塔が完成。107メートルの高さを持ち、教会の塔としてはウルム大聖堂(161メートル)、ケルン大聖堂(157メートル)についで世界で3番目の高さがある。

ウィーンで一番大きな教会

中に入ると静かで厳かな雰囲気

願いごとが書かれた紙がたくさん結ばれていた。

大聖堂の裏には馬車がずらーと並んでいた。こんなたくさんの馬車を見たのははじめて!

シュテファン大聖堂のタワーにのぼってみた!

4.5ユーロ(約600円)で南タワーに上ってみることに。

ひたすらこの狭い階段をグルグル上っていく…。かなりの階段数なのでとても疲れた!

苦労して上ったわりには、着いてみるとちょっとがっかりの景観だった。タワーといっても展望台のようになっているわけではなく、アミ越しに窓から景色をみるといった感じなので感動はイマイチ。ちなみに、北塔というのもありこちらはエレベータで上れて展望台みたいになっているらしい。体力のない人は北塔がオススメ!

塔の頂上からはウィーンの街を一望できる。

ハプスブルグ家の象徴である「双頭の鷲」が描かれたモザイク屋根。これを上から見られたのはちょっと感動!

リング内をトラムで一周

シュテファン寺院からケルントナー通りを歩いてカールスプラッツ(Karlsplatz)まで行き、そこからトラムに乗って「リング(Ring)」と呼ばれる環状通りを一周してみた。

ケルントナー通りは観光客や地元の人で賑わうメイン通りで、両側にカフェやお土産屋などがたくさんあった。

これが有名なオペラ座。大きくて重厚な建物。この近くにリングを周っているトラム停留所がある。

音楽の都ウィーンにせっかくきたのでオペラやコンサートにも行ってみたかったが、準備不足で事前にチケットを入手していなかった。現地でもチケットの調達は可能だったが夜に出歩く気力もなかったのであっさり断念した(優先順位は高くなかったので)。

リングをトラムで一周
ウィーン中心部にはリング(Ring)と呼ばれる環状になった通りがあり、ウィーン旧市街を取り囲んでいる。リングには路面電車(トラム)が走っており「ウィーンに来たらまずリングを一周せよ!」と言われている。以前は山手線のようにリング内を一周できるトラムが運行されていたが、現在は途中で1回乗り換えないと一周することができない。

観光客向けには乗り換えをしなくてもリング内を一周できる観光用トラムがある。観光用トラムは乗り放題のフリーパスが使えないので、別料金が必要。この黄色いのが観光用トラム。

オペラ座近くのトラム停留所から観光用ではない一般のトラムに乗車。時計回りに一周した。
ウィーンリンク

トラムには大型の「新型トラム」と小型の「旧型トラム」がある。これは大きい新型トラム。

最初に乗ったのは新しいタイプの大きなトラム。次の停車駅が表示されてわかりやすい。

車窓からいろいろな建物をみることができる。これは「ウィーン市庁舎」。『地球の歩き方』載っていたリング特集のページが役立った。

乗り換えの停留所「シュベーデンプラッツ」で下車。

通りを渡るとすぐのところにドナウ運河があり、川沿いにはのんびりとくつろいでいる人たちがいた。

運河沿いの陰に描かれた落書きがやたらと上手だった!

次に乗ったのはレトロな雰囲気の小型のトラム。

椅子は固くて中もレトロな雰囲気だった。

出発したオペラ座前に無事到着。リングを1周して満足したのでこの日の観光はこれで終了!
翌日再びリング内をトラムで周り、途中下車しながらゆっくりと観光した。

トラムは地下鉄のように上り下りがなくサッと乗れるのでとても便利。しかも街の景色も楽しめる。ホテルなどでもらえる観光マップにトラム番号が記載されているのでそれを見れば比較的簡単に乗りこなせる。

夕食はウィーン名物のシュニッツェル

ウィンナーシュニッツェル(Wiener Schnitzel)」はオーストリアを代表する料理で、ウィーン風カツレツのこと。

中心部からは少し離れたところにあるが、トリップアドバイザーでみつけた「Schnitzelwirt」というお店が美味しそうだったのでそこに行くことにした。

http://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g190454-d714216-Reviews-Schnitzelwirt-Vienna.html#REVIEWS

カールプラッツ駅から地下鉄で移動。U3のNeubaugasse駅で下車し、そこから5、6分歩いたところにある。駅の近くで地元の女性にお店の場所を尋ねたら親切にお店の近くまで連れて行ってくれた。

お店の外観

店内は途中から満席になった。地元の人が多い印象だった。店員のおじさんは明るくて、お店の雰囲気はとてもよかった!

ウィンナーシュニッツェルとサラダを注文。これを2人でシェアしてお腹いっぱいの量だった。シュニッツェルは評判通り、揚げたてでカリッとしていて美味しかった!

シュニッツェルは薄いけどサイズは特大。普通の日本人女性なら1人1枚で満腹になる大きさ。周りの欧米人たちは女性でも普通に1人1皿(2枚)食べていた。今回の中欧旅行では欧米人の食べる量の多さに圧倒されることが何度もあった。

お会計はシュニッツェル、サラダ、ワイン2杯で14ドル(約1,800円)。ウィーンの中心地から少し離れているのが難点だけど、地元の雰囲気が味わえて美味しいお店なのでオススメ!

お腹いっぱい食べたあとは、地下鉄でホテルへ戻りチェックイン。ハンガリーからオーストリアへ移動して、十分観光もできて充実した1日だった

コメント

  1. たけちゃん より:

    はじめまして!ブダペストからの移動、ウィーンでの観光も、こちらの記事をガイドブックの様に持ち歩いて堪能することができました!今日は日曜日でカツレツのお店は休みでしたが、他のレストランで食べました。美味しかったです。サンドイッチも気に入りました。ポーターには少額の紙幣のチップで対応しました笑 この記事を読まなければ、ホテルでゴロゴロして近所をただ歩いて終わってたと思います。本当にありがとうございました。ブログのデザインも、書かれている文章も読みやすくて好きです。旅をとても上手に楽しまれているのが伝わってきて、こちらも刺激を受けます。これからも記事を楽しみにしています!

    • Blotra(管理人) より:

      たけちゃんさん、コメントありがとうございます。サンドイッチ屋さん行かれたんですね。ウィーンでの観光楽しまれたようで何よりです。今後もブログを更新していきますのでよろしくお願いします。

タイトルとURLをコピーしました