先週までセブ島の語学学校「サウスピーク」に4週間留学していました。サウスピークはTOEICの点数を短期間で上げることで有名ですが、発音矯正レッスンにも力を入れています。正しい発音を身につけることでリンスニング力向上にも効果があるので、発音矯正のメリットは大きいです。
発音矯正レッスンは短期間で効果を感じやすいので、1~2週間の短期留学の人にもおすすめです。私の場合は1週間で2冊のテキストを終了し、苦手だった発音が正確にできるようになりました。
発音矯正レッスンを日本で受けるとかなりの高額なので、発音矯正をフィリピンで受けることは非常にコストパフォーマンスが高く、お得感があります。
発音診断テスト
発音矯正レッスンの初回授業では発音診断テストを受けます。
こんな感じの文書を読んでいき、先生が発音をチェックしていきます。先生の発音した音を正しく聞き取れているかのリスニングテストもありました。
上記の問題の初回テストでは、Angryの【æ】やOctoberの【ɑ】がうまく発音できておらず10点満点中6点でした。
4週間後のテストではきちんと発音できるようになり10点満点になりました。
上記の問題はテストの一部分で、実際にはもっとたくさんの問題があり(th、LとRなど日本人の苦手な音がふんだんに盛り込まれています)、合計200点満点のテストです。
私は初回が152点、4週間後が180点と約30点アップしました。
発音矯正レッスンの進度や効果については個人差があるので、この記事の後半部分では同時期に留学していた他の生徒の例も紹介します。
発音矯正レッスンの紹介
私が4週間の授業で使用したテキストは3冊。3冊すべて終わりました。
「フェニックス」や「英語耳」は発音矯正の本としてとても有名で高い評価を得ている本なので、これらを使えば独学でも正しい発音をマスターすることが可能です。しかし、独学は正しく発音できているのか間違っているのか指摘してくれる人がいないので不安要素が多く、多くの人にとっては限界があります。
サウスピークの発音矯正レッスンでは間違った発音をその場で指摘され、矯正されるので比較的すぐ効果を感じられます。
テスト結果から割り出された自分の苦手な音の一覧表をもとにテキストを進めていきます。マンツーマンレッスンなので、自分の苦手な部分のみ学習できて効率的です。
例えば多くの日本人が苦手なTHの音。私も苦手です。『フォニックス』と『英語耳』を使って正しい音の出し方を学んでいきます。うまくできないと先生が舌の位置を絵にかいてくれたりします。
音が出せるようになったらthを含む単語の練習をします。1単語につき最低でも5回、うまく発音できないと10回以上繰り返しやらされます。
私の場合、1日2コマの発音矯正レッスンを受けて、苦手な発音は1週間で克服できました。
2週間目からは『恋するブルックリン』を使って、2つの単語をつなげてネイティブっぽく発音する『リンキング』や強弱をつけてセンテンスを読む訓練に入りました。
これは難しくて、そう簡単にはできるようになりませんでした。テキストを見ながら意識すればなんとかできるというレベルにはなりましたが、自然にでてくるレベルではありません。他の生徒もリンキングは難しいと言っていたので、リンキングをマスターするにはそれなりの時間がかかるものと思われます。
また、単語レベルでは正しい発音の仕方をマスターしたものの、何も見ずに英語を話すときに正しい発音ができているかといえば、かなり怪しいです。とはいえ、意識すれば正しい発音ができるようになったので、今後も訓練を続ければ改善していくのではないかと思います。
1~2週間の短期留学でも効果あり?
留学期間1週間・30代・女性・会社員
忙しい会社員生活の合間に1週間だけ留学された30代の女性の例です。ガツガツといったタイプではなく、どちらかというと控えめでおしとやかな女性です。週末に市内観光や食事をご一緒した縁もあり、1週間の留学生活についてきいてみました。
発音診断テストの結果は、初回102点→1週間後141点と大幅にアップしましたが、ご自身ではそれほど発音がよくなったという実感はないとのことです。
しかし、発音矯正レッスンを受けたことで、『一音一音しっかり意識しないとダメなんだと頭に叩き込まれたので、個人的にはとても有意義な1週間だった。』とのことです。
さらに『これから日本で継続学習して身につけられるかにかかっていると思います。』とのことなので、フィリピン留学はひとつのきっかけとして有益なものだったようです。
留学期間2週間・40代・女性・転職活動中
私とほぼ同年齢のバッチメイト(同じ日に入学した人のこと)の女性です。長年勤務していた外資系企業を退職して、次の就職活動の準備期間中に2週間の留学をされていました。
発音診断テストの結果は、初回139点→2週間後145点と6点アップ。6点というのはかなり微妙です(笑)。
発音矯正レッスンの効果については『単語だけや、文章を見ながら読むのは気を付けることができるが、何も見ない会話では正直言ってあまり変わりない』とのこと。
個々の単語については、意識すれば正しく発音できるようになったけど、自然には出てこないレベルということだと思います。これは私もまったく同じです。文章レベルできれいな発音になるにはある程度の時間が必要だということです。
また、近況については「帰国後就職活動を始め、いくつかの英語の面接を受けたところ、意地でも話し続けて面接にパスしました。2週間の短期とは言え、本当によかったと思っています。」との返事をもらいました。
まとめ
1~2週間の短期留学でも発音矯正レッスンの効果はあるといえます。しかし、あくまでも単語レベルで正しく発音できるレベルになるということで、センテンスレベルではネイティブのようなきれいな発音ができるレベルではありません。が、意識すれば正しい発音ができるので、留学後も日本で訓練を継続していけば徐々に改善していくと思われます(推測)。
なので、短期留学でネイティブのような発音ができるようになるとは考えないほうがよいです。正しい発音の仕方はマスターできるけど、それを使いこなすには練習する時間が必要です。
とはいえ、『発音できない音は聞き取れない』『発音ができるとリスニングができる』などと言われるので、単語レベルであっても正しい発音を身につけることで総合的な英語力アップ(特にリスニング)が期待できます。
サウスピークでは1日4コマ(1コマ=50分)まで授業を受けることができ、私の1日の授業スケジュールは以下のとおりです。
- 発音矯正 2コマ
- スピーキング/ライティング 1コマ
- グループレッスン 1コマ
TOEICの勉強はやる気さえあれば日本でもできますが、発音矯正はそう簡単にはできません。フィリピン留学をするならサウスピークの発音矯正レッスンはおすすめです!
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