音声翻訳機市場で圧倒的なシェアNo1を誇るポケトークに新モデル「POCKETALK(ポケトーク)S 」が登場しました。
ポケトークSでは、カメラ翻訳機能の追加、本体サイズの小型化など進化し、さらに使いやすくなりました。
そして、新モデルの発売に伴い、従来モデルのポケトークWの価格が1万円値下げとなりました。ポケトークSもWも翻訳精度は全く同じなので、少しでも安く買いたいという人はポケトークWがおすすめです。
本記事では、ポケトークSの新機能、ポケトークSとポケトークWの違いについて解説します。
ポケトークSに追加された機能
ポケトークSに新たに追加された機能は以下の通りです。これらの機能は従来モデルのポケトークWにはついていません。
イベントにてソースネクスト社のスタッフさんからポケトークSの使い方やWとの違いについて聞いてきました。そのときの動画です↓
上記動画をみるとわかりますが、ポケトークは長文でも瞬時に翻訳し、高精度に翻訳します。複数の翻訳エンジンを採用しているため、ここまでの高精度翻訳ができるのです。
また、周りがかなりざわついた環境でも、ノイズキャンセリングマイクにより、問題なく翻訳できるのもポケトークの特長です。
カメラ翻訳機能
ポケトークSの一番大きな特長は、カメラを搭載してカメラ翻訳ができるようになったことです。カメラ( 800万画素 )で外国語の文字を撮影すると、55の言語を自動で認識して、翻訳してくれます。複数の言語が混ざって写っていても翻訳が可能です。 翻訳した画像は100枚まで保存でき、読みたい部分をタップすると、詳細の確認もできます。
海外旅行をしていると、メニューなどが外国語でわからずに困るという場面に結構出くわします。そんなときにポケトークでサクッとカメラ翻訳ができれば便利ですね。
グーグル翻訳にもカメラ翻訳機能がありますが、ポケトークSのカメラ翻訳機能のほうが精度が高いことが多いようです。
※言語や翻訳内容によってはグーグル翻訳のほうが正確なこともあります。
以下は外国語で書かれた看板をグーグル翻訳とポケトークSで同時にカメラ翻訳した結果です。
・グーグル翻訳:不正の入りです
・ポケトークS:施設への不正アクセスは固く禁じられています!
上記の例ではポケトークSのほうが正確に翻訳されています。
現地の単位を換算
通貨や長さなどの現地の単位を換算できる機能が追加になりました。これは海外旅行では便利ですね。 特に通貨単位が複雑な国では、買い物のときにさっとポケトークで単位換算できるのは便利ですね。
※ 為替は円、ドル、ポンド、元、ペソなど150種類の通貨を双方向に換算できます。
ベトナムのドンなどは単位がとても大きくて単位変換を間違えやすいので、ポケトークで単位変換が簡単にできるのは嬉しいですね。
現地の時間を自動表示
ポケトークSのロック画面には自動で現地時間が表示されます。
AI英会話レッスン機能
英語学習でポケトークを使う人のための英会話レッスン機能です。質問に答えると、AIが答えを返してきます。
私もポケトークSの英会話をやってみましたが、発音が悪かったようで「聞き取れませんでした。」と何度も言われてしまいました。発音の練習にもよいと思います。
ポケトークSとポケトークWを比較、違いは?
翻訳精度は同じ
翻訳精度に関しては、ポケトークWもポケトークSも同レベルです。
翻訳はインターネット上のAIが行なうので、ポケトークSもWも同レベルの翻訳結果となります。
ポケトークSはサイズが小さくなり、軽くなった
ポケトークSはポケトークWよりも薄くなり (17.5mm→11.5mm) 、重さも軽くなりました(100g→75g)。
ポケトークS | ポケトークW | |
---|---|---|
重量 | 75g | 100g |
液晶画面 | 2.8インチ | 2.4インチ |
本体サイズ | 幅53.8×厚み11.5×高さ91.6mm | 幅59.8×厚み15.8×高さ110mm |
ポケトークSは本体サイズはやや小さく、薄くなったにもかかわらず、液晶画面サイズはWよりも1.3倍大きくなりました(2.4インチ→2.8インチ)。
小型サイズのスマホのようで、長文も読みやすくなりましたね。
ポケトークSは翻訳ボタンが一つになった
ポケトークWでは翻訳ボタンが2つありましたが、ポケトークSではボタンが一つになりました。二つでもシンプルでしいたが、ワンボタンになったことで、さらに簡単になりました。
バッテリー持ちはポケトークWのほうが長い
バッテリーの持続時間は従来型ポケトークWのほうが長いです。ポケトークSは本体サイズが小さくなった分、バッテリー容量も小さくなっています。
ポケトークS | ポケトークW | |
---|---|---|
バッテリー | 1200mAh | 2200mAh |
連続待受時間 | 約60時間 | 約240時間 |
連続翻訳時間 | 約270分(4.5時間) | 約420分(7時間) |
充電時間 | 約105分 | 約135分 |
私がポケトークWを海外旅行で使ったときには、フル充電しておけば、丸2日は使えるといった感じでした。ポケトークSはバッテリー容量が小さくなりましたが、それでもフル充電しておけば丸1日は十分もつと思います( 旅行で使う場合)。
どちらもUSB Type-Cで充電できるので、モバイルバッテリーで外出先で充電することも可能です。
値段
- ポケトークW:14,850円
- ポケトークS:32,780円
ポケトークSの発売に伴い、従来品のポケトークWが 29,880円→14,850円まで1万円以上も値下げされたのは衝撃的です。ポケトークWの翻訳性能はポケトークSと同じなので、できるだけ安く買いたいという人にはポケトークWの値下げは朗報です。
私はポケトークWを1年以上使っていますが、使い勝手も良くて大きな不満はありません。ポケトークWでも十分使えます。
ポケトークWとポケトークSどっちを買えばよい?
ポケトークSはポケトークWよりも進化していますが、音声翻訳の性能には大きな差はなく、最も大きな違いは「カメラ翻訳の有無」です。よって、カメラ翻訳機能が不要で、できるだけ安く買いたいという人はポケトークWがおすすめです。 ポケトークWはポケトークSよりも1万円も安いです。
実際に私はポケトークWを使ってきましたが、海外旅行や外国人との会話ではポケトークWがあれば会話が成立し、満足しています。音声翻訳が目的であればポケトークWでも十分使えます。
多少値段が高くても、「カメラ翻訳機能も欲しい」「軽くて小さいサイズのほうがよい」という人は最新のポケトークSを選ぶのがよいでしょう。
ポケトークSのレビュー記事はこちら
コメント