マルタは電車がないので、旅行者の交通手段としては、バス、タクシー、フェリー、2階建て観光バス、レンタカーのいずれかになります。バス、タクシー、フェリーは実際に旅行中に何度も利用したので詳細を紹介します。観光バスやレンタカーは利用していませんが、調べた情報を紹介します。
※2017年11月にマルタ旅行をしたときの情報です
路線バス
路線バスはタクシーに比べると料金が安く、乗り方も簡単なので手軽に利用できる交通手段です。私もバレッタ滞在中は最もよく利用しました。バス本数はバレッタやスリーマなどの中心地は数分に1本と多いですが、郊外になると1時間に1本など少なくなります。また、時間帯・路線によってはものすごい渋滞になるので注意が必要です。たくさんの観光スポットを効率よくまわりたい場合や、急いでいる場合は不向きです。
また、マルタの道路の舗装状況はあまりよくない&クネクネした道が多いため、酔いやすいです(私も友人もバス酔いした)。車酔いしやすい人は酔い止めがあったほうがよいかもしれません。
バスのメリットとデメリットをまとめるとこんな感じです。
メリット | デメリット |
---|---|
・料金が安い ・本数が多い |
・渋滞に巻き込まれるとかなり時間がかかる ・混雑時は乗車拒否される ・車酔いやすい ・チケット購入時におつりがないと乗車拒否される |
ほとんどの路線がバレッタのバスターミナルから発着していて、島内各地を結んでいます。そのため、バス中心であちこち移動する場合はバレッタに宿泊すると便利です。
バレッタのバスターミナルは観光客も多く利用する。
バスの料金
お得なチケット
- 7日間乗り放題のバスチケット:大人21ユーロ、子供15ユーロ
- 12回乗車可能な回数券(複数人での利用OK):15ユーロ
これらのチケットは運転手から購入はできません。空港やバスターミナルで購入できます。
チケットの詳細はこちら
→ Malta Public Transport(公式サイト・英語)
今回の旅行ではバスに10回以上乗ったので、12回の回数券を買ったほうがお得でしたが、事前に調べていなかったので、バスに乗る都度1回券を購入していました。その都度チケットを買うのは面倒なので、バス移動が中心なら乗り放題券か回数券を買ってしまうのが楽だと思います。
普通のチケット(1回券)
期間 | 料金 |
---|---|
夏シーズン | 2ユーロ |
冬シーズン | 1.50ユーロ |
深夜料金 | 3ユーロ |
※夏シーズンは3月末頃~10月末頃まで
※深夜料金は23時~翌日5:30まで
チケットを一度購入すると2時間有効で、2時間以内であれば何回でも乗降り自由です。チケットはレシート状でペラペラで薄いので失くさないように!
こんな感じでチケットに有効期限(時間)が記載されています。乗り継ぐ場合は、運転手にこのチケットを見せるだけでOKです。
バスの乗り方
前方ドアから乗り、後方ドアから降ります。切符は乗車の際に運転手から直接購入します。紙幣は拒否されることがあるので、小銭を準備しておきましょう(20ユーロ札を出したら拒否されました)。
運転手にお金を払うとこんな感じでレシート(チケット)がでてきます。
タクシー
マルタの空港やバレッタのバスターミナルにはタクシーカウンターがあり、事前に料金を支払ってから乗るチケット制なのでぼったくりなどの心配はありません。観光で利用する場合は、ホテルやレストランで呼んでもらえます。
限られた時間で効率よく観光するにはバスよりもタクシーを使うと楽です。マルタ島内はどこへ行っても15~25ユーロの範囲内です。
1日に観光スポットを何か所も回りたい場合は、タクシーチャーターが最も効率がよいと思います(郊外へのバス本数は限られているのと、渋滞で時間がかかるetcバスは不便なため)。地球の歩き方に載っていた口コミ情報によると「4時間タクシーをチャーターして70ユーロだった」とのことなので、複数人で利用すればそれほど高額ではありません。
空港内のチケット売り場
チケットにタクシー番号が記載されている。
チケットに書かれた番号のタクシーに乗る。
フェリー
マルタではフェリーも一般的な交通手段として利用されています。私はバレッタ~スリーマ、バレッタ~スリーシスターズの移動にフェリーを利用しましたが、バスよりもはやくて便利だと感じました。
バレッタ~スリーマ
バレッタと海岸沿いの町スリーマを結ぶフェリーは30分おきに運行されており、所要時間は約5分。料金は1.5ユーロ。バレッタからスリーマへはバス路線もたくさん出ているが、バス渋滞を考えるとバスよりもフェリーで行くのがおすすめ!
2階席からはバレッタやスリーマを見渡すことができる。
バレッター~スリーシティーズ
バレッター~スリーシティーズ間はボートタクシーが運航しており、所要時間は約5分。片道2ユーロ。景色をみながらのちょっとしたクルーズで楽しい!
マルタ島~ゴゾ島
マルタ島(チェルケウア港)とゴゾ島(イムジャール港)間は「ゴゾチャンネル(The Gozo Channel Company)」というカーフェリーが運航しています。所要時間30分、往復チケット4.65ユーロ。フェリー乗り場まではバスで行くことができるので、ゴゾ島ツアーに参加せずに、個人でゴゾ島に行くこともできます。
2階建て観光バス
1日に観光地を何か所もまわる場合は、2階建て観光バスのホップオン・ホップオフバス(HOP-ON HOP-OFF BUS)が便利です。車内では日本語の音声ガイダンスを聞くことが出来ます。
シティサイトシーイング・マルタ(Cityshightseeing Malta)とマルタ・サイトシーイング(Malta Sightseeing)の2社が運行しており、内容はどちらもほぼ同じ。1日券は20ユーロ。
詳細は各社ウェブサイトをご確認ください
→ Citysightseeing Malta
→ Malta Sightseeing
レンタカー
効率よくたくさんのスポットを回るならレンタカーで移動するのが一番便利です。ゴゾ島にもカーフェリーで渡れます。ヨーロッパからの旅行客はレンタカーを借りるひとが多いみたいです。
マルタは日本と同じ左側通行ですが、運転が荒っぽく、市街地は道幅の狭い箇所や進入禁止、一方通行なども多く道に迷いやすいとのことなので、運転に自信のない人はやめておいたほうがよいと思います。
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