この日はリスボンから電車で約40分のところにある世界遺産の街「シントラ」とユーラシア大陸の最西端「ロカ岬」を日帰り観光した。天気に恵まれて美しい景色をみることができた
- 旅行期間:2014年3月14日~4月3日
- 旅行形態:個人旅行/母親(シニア・体力あり)との2人旅
- 訪問都市(スペイン):マドリード、トレド、サラゴサ、バルセロナ
- 訪問都市(ポルトガル):リスボン、オビドス、ナザレ
- 旅行費用:約23万円/人(お土産代を除く)
リスボンからロカ岬・シントラへの行き方
リスボンのロシオ駅からシントラまでは鉄道で約40分。シントラからロカ岬まではバスで40~50分(バスは1時間に1本程度と少ない)。帰りはロカ岬からバスでカスカイスまで行き、カスカイスから鉄道でリスボンへ戻った。
ルートマップ
・行き:行き:リスボン⇒(列車)⇒シントラ⇒(バス)⇒ロカ岬
・帰り:ロカ岬⇒(バス)⇒カスカイス⇒(列車)⇒リスボン
ロシオ駅からシントラへ(電車)
2014年3月19日(水) 旅行6日目(リスボン2日目)
8:00 ホテルを出発して地下鉄でロシオ駅へ
地下鉄駅からすぐで、駅にはデパートが隣接していてその中にスーパー、惣菜屋、飲食店などがあり便利だった。室内は広くてバスタブや冷蔵庫もあり、ホテルの人の対応もよかった!
オススメ度
8:20 ロシオ駅到着
駅舎の2階にある窓口で「Bilhete Train & Bus」(Bilhete de 1 dia)という1日乗車券を購入(15ユーロ)。これはリスボン~シントラとリスボン~カスカイスを走る郊外電車、シントラのバス、シントラ~ロカ岬~カスカイスのバスが乗り放題になる周遊券で、それぞれ単独で買うより少しお得になる。
ロシオ駅のホームにとまっているシントラ行きの列車。8:53発の列車でシントラへ
車内は乗客も少なく快適だった
約40分でシントラ駅に到着!
駅の窓口は10時オープンのため、まだ閉まっていた
シントラ駅の外観
駅前のバス停から434番のバスに乗って、ムーアの城跡へ
434番バスは、 駅→シントラ・ヴィラ→ムーアの城跡→ペーナ宮殿→シントラ・ヴィラ→駅と循環し、同日ならどこでも乗降可能。約15分おきにあるのでとても便利! 今回は「Bilhete Train & Bus」を使ったが、5ユーロでバスの運転手から直接買うことがもできる。
シントラ観光
ムーアの城跡(カステロ・ド・ムーロ)
かつてポルトガルを支配していたムーア人が7~8世紀に建設した城塞跡。1147年にシントラがポルトガルに併合された時、大部分が破壊され、今では、険しい崖にの上に立つ城壁の一部が残っているだけ。
入口の手前にチケットオフィスがある。ムーアの城跡とペーナ宮殿がセットになったチケットを13.5ユーロで購入。セットで買うと少し割引になる。
入口
はじめは山奥に入っていくような道を歩く
猫も歩いていた
15分位歩くと城跡に到着し、チケット確認の係員がいる。
ここには妙に人なつっこい猫が何匹かいた。おそらくここで飼われている猫。
まずは右側にみえる城壁へ行ってみた。午前中ということもあり人もほとんどいなくて独占状態だった。プチ万里の長城といった感じだけど、景色はこっちの方が素敵!
城壁の高いところからはシントラの街を一望できた!
反対側の城壁にも行ってみた(左側の高いところに向かう)
左側の城壁まで歩いて後ろを振り返るとこんな景色(向こうに見えるのは右側の城壁)
城壁の端から端までゆっくりと歩いて30分位
山の上にみえたのはペーナ宮殿
ムーアの城跡を十分満喫したあとは、再び434番バスに乗ってさきほど見たペーナ宮殿へ
ペーナ宮殿
19世紀にポルトガル女王マリア2世の王配フェルナンド2世(のち国王)により標高約500メートルの山上に夏の離宮として建造。ゴシック風、マヌエル風、イスラム風などさまざまな建築様式が混在する。1995年、シントラ宮殿やレガレイラ宮殿とともに「シントラの文化的景観」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。
バスを降りてからペーナ宮殿の入り口までは急な傾斜の山道を登っていく。
このトロリーバスに乗っていくこともできたが、すぐに発車しそうになかったため歩いて山道を登った。チンタラと歩いていたら途中でバスに追い越された。
距離はそれほどないが、結構な上り坂。道端には花が咲いていてちょっとした散策になる。
15分位歩くとペーナ宮殿が見えてきた!
とてもカラフルな外観。
まず入口の門からこの廊下を上っていく
廊下を抜けると観光客がたくさんいて、みんなこの付近で写真を撮っていた。
チケットをみせると宮殿内部にも入ることができたので入ってみた。
多くの観光客は外から見るだけで内部を見学している人はあまりいなかった。
当時の家具や豪華な内装を見学することができたが、地元の小学生集団が騒がしかった!
内部を見学した後は、裏側にある見晴らし台へ。ここからシントラの街を一望できる。
ペーナ宮殿のあとは、バスに乗ってシントラ・ヴィラ(街の中心)へ。
ランチ(イワシ&イカ料理)
シントラ・ヴィラにはレストランやお土産屋さんがたくさんある。
観光用の馬車もいた
石畳の細い路地
奥に見えるのが世界遺産の「シントラ王宮」。白い円錐形の高い塔は煙突で王宮のシンボル。
朝からたくさん歩いたのでレストランに入ってゆっくりと昼食
ポルトガルではこの「イワシの塩焼き」が有名。サラダとポテトを添えるのが定番。
こちらはイカ料理。両方ともおいしくて満足!
シントラからロカ岬へ(バス)
昼食後はシントラ駅に戻って、403番のバスで、ロカ岬へ。403番バスはシントラ駅~カスカイスのバスターミナル間を運行しており、1時間に1本程度と本数が少ない。運悪くバスはちょうど行ったあとで、約1時間待った。ロカ岬はシントラとカスカイスの間にあり、シントラからロカ岬までは約40分。
403番( Cascais Terminal – Sintra Estação)の「Partidas: Sintra Estação(シントラ駅発)」がシントラ発の時刻表。「dias úteis=平日、sábados=土曜、domingos e feriados=日曜祝日」という意味。
15:10 シントラ発ロカ岬行きのバスに乗車
本数が少ないため、バスは満席だった。このバスに日本人の女子2人組が乗っていた。
16:00 ロカ岬到着
★ロカ岬:ユーラシア大陸最西端の岬で、西には大西洋が広がる
バスは観光案内所の前に停車する。ほとんどの人が降りるので降りそこなう心配はない。
観光案内所では「最西端到達証明書」を発行してもらえる(大きさによって5ユーロor10ユーロ)。このような証明書は旅行のよい記念になるが、結局どこかにしまいこむだけなのでもらわなかった。
向こうには大西洋が広がる
波が断崖に打ち寄せる
黄色い花が咲いていてコントラストが美しかった!
かわいらしい灯台
十字架が掲げられた石碑を目指して歩いて行く
ここは記念撮影スポットで大勢の観光客が写真を撮っていた。日本の団体ツアーの人たちもいて、「まあ、とても美しい~。」と感動している声がきこえてきた。
石碑にはポルトガルの詩人カモンイスの「ここに地終わり海始まる(Onde a terra acaba e o mar começa)」という言葉が刻み込まれている。
1時間弱ロカ岬を堪能したあとはバスでカスカイスへ
ロカ岬からカスカイスへ(バス)
ロカ岬からカスカイスまではバスで約25分。
17:30 カスカイス着
リスボン行きの電車に乗るためにカスカイスへ来たが、まだ外も明るかったので海辺まで少し散策
ポルトガルらしい石畳の通り
駅から歩いて5分程でビーチへ
このあたりはビーチリゾートで夏は多くの観光客が訪れるらしい
カスカイスからリスボンへ(電車)
カスカイス駅から18:04発の列車でリスボンへ
夕食は駅に隣接するデパートで買ってホテルで食べた。
Pans & Companyというファーストフード店。バルセロナでも何度か利用した。
味はごく普通だった
天気にも恵まれて、すべての目的地へ行くことができてものすごく充実した一日だった
翌日は1泊2日で「オビドス&ナザレ」への小旅行!
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