モロッコにはそれほど興味があったわけではないが、シャウエンの街並みは素敵で猫も多いとのことでいつかは行ってみたいと思っていた。そして、2018年11月、10日間のモロッコ旅行へ。
モロッコの基本情報
モロッコの場所
モロッコはアフリカ大陸の北西に位置する。アフリカに分類されることが多いが、中近東に分類されることもある。スペインからは高速船で1時間程度なのでヨーロッパからの観光客も多い。
モロッコの面積は日本の約1.2倍で国土の中央に4つの山脈が走っている。なかでもアトラス山脈は4000m級の高い峰が連なり、国の気候を大きく2分する。北西部は比較的温暖な穀倉地帯で、南東部は砂漠とオアシスの世界が広がる。
日本との時差・サマータイム
日本とモロッコとの時差は8時間。日本の方がモロッコより8時間進んでいる。
2018年10月に突然モロッコ政府が「冬時間を廃止し、年間を通してサマータイムを使用する」と発表したので、サマータイムが年間を通じての標準時間になった。ガイドブックなどには日本との時差は9時間(サマータイム時は8時間)となっているが、これは間違っており、現在は8時間である!
私が旅行した2018年11月下旬は、iphoneの時計では正しい時間(時差8時間)に自動設定されたが、Android端末では1時間遅れで表示(時差9時間)された。政府が冬時間廃止を発表してから1か月しかたっていないため、Android端末では対応していないと思われる。そのうち対応すると思うが、Android端末の人は正確な時間になっているか要チェック!
モロッコの公用語
民族はアラブ人(65%)とベルベル人(30%)からなり、公用語はアラビア語(モロッコ方言)とベルベル語。フランス語も広範囲で通じる。
ホテルや外国人が行く場所では英語が通じた。現地の人とはポケトークを使ってアラビア語やフランス語で会話をしてみたが、かなりのコミュニケーションがとれて現地の人との交流を楽しめた。
旅行概要・日程・旅行記
個人旅行
今回のモロッコ旅行は女友達との二人旅。ツアーではなく個人手配だったので、基本はすべてフリー。現地で半日ガイドをつけたり、1日ツアーに参加した。
モロッコと言えば「砂漠でラクダに乗って絶景をみる!」というのが見どころの一つだが、砂漠には行かなかった。砂漠ツアーは1泊や2泊でテントに宿泊して夜の星空を眺めたり朝日をみたりと広大な砂漠を堪能する。私はそもそもアウトドアを全くやらず、テントに宿泊とかは苦手…。さらに砂漠ツアーは体力も消耗しそうだったので、砂漠に行くことは即却下となった(笑)。
モロッコ旅行で砂漠に行かない選択をすると、日程にゆとりができる。現地滞在9泊だったが、世界遺産の「マラケシュ」「フェズ」、青い街「シャウエン」、モロッコ最大の都市「カサブランカ」と定番の観光地にすべて行くことができた。が、モロッコ周遊は移動時間がかなり多い。
例えば、フェズ~マラケシュ間は鉄道で7.5時間もかかるので、移動で丸一日を要する。
▼今回の旅で実際にかかった移動時間
現地滞在が丸9日間あったので、比較的ゆとりをもって4都市を周ることができたが(最後の方はかなり疲れがでた)、現地滞在日数がもっと短い場合は、行く場所を絞ることをおすすめする。そうでないと移動ばかりの旅になり疲れ果ててしまう。当初はエッサウィラにも行くことも考えたが、それだと半分が移動になってしまうので諦めた。
旅行日程&旅行記
カサブランカIN、OUTだったので、カサブランカを拠点に時計回りに1周した。
※カサブランカから反時計回りに周る人も多い(砂漠ツアーに参加する場合はそのほうが都合がよいらしい)
日本出発 ➡ カサブランカ➡ シャウエン3泊 ➡ フェズ2泊 ➡ マラケシュ3泊 ➡ カサブランカ1泊➡ 帰国というスケジュール。砂漠ツアーが入っていないことを除けば定番コースなので、モロッコ旅行のモデルプランの参考に!
旅行期間:2018年11月16日~11月27日
DAY | 日程 | 宿泊 |
---|---|---|
1~2 | 成田~カサブランカへ / 空港からバスターミナルへ(鉄道) / カサブランカ~シャウエン(バス) | シャウエン |
3~4 | シャウエン旧市街の観光 | |
5 | シャウエン~フェズ(バス) / フェズで宮廷料理 | フェズ |
6 | フェズ旧市街の観光 | |
7 | フェズ~マラケシュ(鉄道) / フナ広場の屋台 | マラケシュ |
8 | マラケシュ観光 | |
9 | アトラス山脈&ラクダ乗りの現地ツアー | |
10 | マラケシュ~カサブランカ(鉄道) / カサブランカ観光 | カサブランカ |
11~12 | カサブランカ~成田へ | – |
※各旅行記は徐々にアップ予定
旅行動画
旅行のダイジェスト動画を作ってみたので、モロッコ旅行のご参考に!
▼モロッコ旅行のダイジェスト動画(約11分)
旅行の準備
航空券(成田~カサブランカ往復)
成田~カサブランカの往復航空券は「サプライス」という予約サイトで購入。日本発着の航空券はたいていはここで買うのが一番安い。エティハド航空の成田~モロッコ(アブダビ経由)往復チケットが約8.5万円/人で購入できた。
日本からモロッコへはカタール航空(ドーハ経由)、エミレーツ航空(ドバイ経由)、エアフランス(パリ経由)で行く人も多い。エティハド航空を選んだのは単に一番安かったから。エティハド航空は食事やサービスがイマイチだった(許容範囲ではあったが)ので正直あまりおすすめはしない。
海外旅行保険
それほど手厚い保険は必要ないので、「エポスカード」に付帯している保険で済ませた。エポスカードは年会費無料で海外旅行保険が自動で付いているにもかかわらず、病気やケガの他、対物の倍賞や購入品の故障・盗難など十分な補償額となっているので、海外旅行に行く人にとてもおすすめである。
現地でのインターネット
「エクスモバイルのWiFiルーター」を日本でレンタルして現地で利用した。訪れたすべての都市で快適にネット接続できた。WiFiルーターは複数人で使えるので友人と2人で使った。
「モロッコのネット環境は悪くて、電波が届きにくい」との事前情報もあったので心配していたが、どこでも高速で繋がった(鉄道移動や山中でのハイキングでも繋がった)。
宿泊したホテルやリヤドはWifi完備だったが、電波がとても弱くてヤフーのページがまともに開かないなんてこともあった。なので、ホテルでもwifiルーターが役立った。
参考 モロッコ旅行でエクスモバイルWiFiをレンタルしたレビュー
モロッコの通貨&外貨両替
通貨はDh(モロッコディルハム)。日本では両替できないのでモロッコに到着してから両替をする必要がある。空港のATMでクレジットカードからキャッシングをする予定だったが、クレジットカード(VISAもMasterも)がエラーとなって現金が引き出せなかった(理由は不明)。
そのため予備カードとして持っていた新生銀行の海外プリペイドカード「Gaica」を使って現金を引き出した。海外プリペイドカードはキャッシングに比べると為替レートがよくないので積極的に使ったことはなかったが、今回は持っていてよかったと実感した。
日本円を両替する場合は、空港より街中で両替したほうがレートがよい。マラケシュではフナ広場に両替所があるので簡単に両替できる。ただ、時間が限られる場合は街中で両替所を探すのは手間になるので、空港で両替してしまったほうが楽かもしれない。レートがよくないといっても、2~3万円の両替であれば大した違いはない。
鉄道チケットはクレジットカードが使えたが、バスチケットは現金支払いのみなどクレジットカードの普及率は高くないので、高級品以外はすべて現金で支払うものと想定してある程度まとまった額の現地通貨を用意しておいたほうが安心して旅できる。
モロッコの交通
大都市間の移動は鉄道またはバスが一般的。今回の旅では『カサブランカ→シャウエン』と『シャウエン→フェズ』の移動はバス、『フェズ→マラケシュ』と『マラケシュ→カサブランカ』の移動は鉄道を利用した。バスや鉄道が発達しているので観光客でも利用しやすい。
街中での移動はタクシーが基本となる。今回のモロッコ旅行でタクシーは合計10回以上利用した。街中ですぐに捕まえることができて非常に便利だが、観光客相手にはメーターを使わず高額な料金を要求してくることが多かった。具体的には、20Dh(≒240円)程度のところを50Dh(≒600円)と言われたことは度々。元の値段が安いので、高額請求されても驚くような価格ではない。そのため、料金交渉で無駄な時間を使うよりは少し高くても乗ってしまったほうが楽かもしれない。
参考 モロッコ旅行での交通手段(準備中)
モロッコ観光&訪れた場所
モロッコの街は旧市街(メディナと呼ばれる)と新市街に分かれている。新市街にはショッピングモールやレストランが多く、モロッコらしい世界をみせるのは旧市街。観光ポイントも旧市街に多い。
シャウエン(青い街)
シャウエンでは2日間旧市街に宿泊したので、本来ならのんびりと散策などする予定であったが、2日間ともひどい雨(雷雨にも遭遇)だったので思うような観光はできなかった。景色のよい高台にも行く計画であったが、雨のためそれどころではなかった(泣)。
▼シャウエン旧市街
シャウエンはマラケシュやフェズに比べると落ち着いた雰囲気の街だった。旧市街を歩いていてもしつこく声をかけられることも少ないので、女性ひとりでもストレスなく歩ける。「ザ・モロッコ」とは異なる街並みだが、独特の雰囲気があって素敵だった。
フェズ(フェスともよばれる)
旧市街は城壁に囲まれており、世界遺産に登録されている。メイン通りはお土産屋などが連なり賑やかだが、細い道に入るとどこにいるのか全くわからない。そのため「世界一の迷宮都市」とも呼ばれる。
▼フェズ旧市街にはこんな細い道が無数に入り組んでいる
フェズではガイドさんをつけて3時間ほど旧市街を案内してもらった。皮なめし(タンネリ)やカーペットの製作現場の見学もした。カーペットの値段交渉にも挑戦し、最初の1/4の金額にまで下がった。
旅行前はフェズには全く興味がなく、移動の通過点程度に考えていたが、実際に訪れたら想像よりもずっとよかった。マラケシュ同様モロッコ感は強いが、マラケシュよりコンパクトな印象だった。
マラケシュ
観光客にもっとも人気のあり、エネルギッシュな街。有名なジャマ・エル・フナ広場やメディナ(旧市街)の他にもバヒヤ宮殿、マジョレル庭園など見どころが多い。
▼深夜まで賑やかなフナ広場の屋台
▼大自然を堪能できる「アトラス山脈&ラクダ乗り1日ツアー」に参加
マラケシュ中心部から車で1時間でアトラス山脈の絶景やベルベル族の村を訪れることができる。マラケシュの街とは全く異なり、自然を満喫できるのでアクティビティにちょうどよかった。
カサブランカ
モロッコ最大の都市カサブランカ。半日でモスク、メディナ、ハッブース街(フランス人によって作られた地区)をざっと周った。下町っぽい地区にも行き、庶民の生活も垣間見ることができた。
▼モロッコ最大級(世界で7番目に大きい)の「ハッサン2世モスク」
モロッコで泊まったホテル
シャウエン
シャウエンは計3泊。最初の1泊はバスステーションそば、後半2泊は旧市街(青い街の中)のアパートに滞在した。
Casa Annasr【シャウエンのバスステーション前】
シャウエンへバスで到着したのが夜の9時近かったので、バスステーションの隣にあるホテルに泊まった。家族経営のホテルで、従業員も親切で、部屋も快適だった。夕食もここで食べたが、家庭的なタジン鍋で美味しかった!
非常におすすめだが、旧市街の外にあるという点に注意。タクシーを使えば5分足らずで旧市街に行けるので問題ないともいえるが、旧市街を散策しながらホテルで休憩したい…などという場合は旧市街のホテルのほうがよいかもしれない。
Dar Swiar【シャウエン旧市街】
旧市街の真ん中にあるアパートタイプの宿に2泊した。アパートだが、オーナーが常にいるのでチェックインやチェックアウトもスムーズだった。オーナーが明るい人でおすすめのレストランに連れて行ってくれたりと親切だった。
▼青い街の中にある
ミニキッチンもあり、シャワーの温度や水圧も問題なかった。唯一の問題点は、エアコン(暖房)の効きが悪い点。私たちが滞在した日は雨で気温もかなり低かったのでエアコンをつけたが、音がうるさいわりには少ししか暖かくなかった。寝るときは暖かい毛布があったので問題なかった。
フェズ
Dar Al Madina Al Kadima【旧市街のリアド】
リーズナブルなのに高級感のあるリアド(古くなった邸宅をリノベーションし宿泊施設)でスタッフの対応もよく、朝食も美味しかった。シャワーやエアコンも問題なし、ガイドの手配もしてくれて、立地も抜群で不満点は全くなかった。かなりおすすめ!
>>Dar Al Madina Al Kadimaの詳細はこちら
マラケシュ
Ryad Dar Ganou【旧市街のリアド】
フナ広場から徒歩2分程の距離にあり観光に便利だった。スタッフの対応もよく、朝食も美味しかった。テラスや吹き抜けは素敵で、部屋の内装などもよかったが、リアド(古い邸宅)ということで機能面はイマイチだった。シャワーが固定式で使いにくく、部屋~バス・トイレがカーテンで仕切られているだけで扉がないため、音が筒抜けだった。
▼部屋は全体的に薄暗い
他の部屋に音が聞こえやすいので、朝晩は小声で話さなければならなかった。数日であればモロッコの思い出としてこのような体験もよいが、長く宿泊するならホテルのほうが快適だと思う。
カサブランカ
Campanile Casablanca Centre Ville【都市のホテル】
新しいホテルでサービスも抜群だった。部屋は日本のビジネスホテルレベルではあるが、モロッコ滞在中唯一の都市型ホテルだったのでほっとできた。空港までのタクシー手配もしてくれ、併設のレストランも美味しかった。
▼部屋は狭いが清潔、短期滞在には十分だった
>>Campanile Casablanca Centre Villeの詳細はこちら
モロッコの食事・料理
モロッコ料理はスパイスがきついのかと思っていたが、そんなことはなくとても食べやすいものばかりだった。
▼タジン鍋
タジン鍋で料理された肉、魚、海老、野菜などがアツアツで提供される。モロッコでたくさんのタジン鍋を食べたがどれも美味しかった。
▼クスクス
お店によって食感が異なるようだが、今回の旅行で食べたクスクスは食べやすかった。
▼伝統菓子
街中にはモロッコのお菓子の専門店がちらほらあり、量り売りで購入できる。ものすごい美味しいわけではないが、日本人にも食べやすい。
▼サボテンの実
リヤカーに大量のサボテンを積んで路上で販売している。まずくはないが、種があって若干食べにくかった。現地の人は種も食べていた。日本では食べることがないので、旅の思い出に食べてみるとよいと思う。
▼ミントティー
モロッコの飲み物と言えばミントティー。砂糖をたっぷり入れるのが本場の飲み方のようだが、砂糖なしも注文できる。意外と飲みやすくて、滞在中何度も飲んだ。
モロッコの物価
全体的には、日本より少し安いといったイメージ。観光地価格のレストランでお腹いっぱい食べてもほとんどが1人100Dh(≒1,200円)以下で済んだ。一度だけ高級なレストランで宮廷料理のコースを食べたが、それでも1人350Dh(≒4200円)だった。なので、値段のことはそれほど気にせずに楽しめる。タクシーも日本に比べるとかなり安いので気軽に使える。
※1Dh(ディルハム)≒12円 2018年11月現在
価格の目安
- 500mlのペットボトル水:4DH(≒60円)
- タクシー5分:20DH(≒240円)※交渉次第で変動
- タジン鍋、クスクス:50Dh(≒600円)
- パン1個:1Dh(≒12円)
- フナ広場のオレンジジュース1杯:4Dh(≒48円)
モロッコの治安
モロッコは年間1,100万人以上の観光客が訪れる人気観光地で日本人観光客も増加している。外務省の海外安全ホームページでは危険レベル1(十分注意してください)となっている。
その理由として、
- テロの脅威
- デモ発生の脅威
- 外国人観光客を標的としたスリや恐喝などの犯罪が増加
があげられている。
テロやデモに関しては2018年現在は比較的安定している。スリや窃盗の被害はモロッコに限らず海外旅行では遭いやすいので、貴重品管理には十分気を付ける必要がある。
実際にモロッコを旅行してみて治安の悪さは感じなかった。日中であれば観光客もたくさんいるので、女性の一人歩きでも問題ないレベルだが、夜は女性1人で歩くのはやめたほうがよい。マラケシュで滞在したリアドは旧市街にあったが、リアドまで行く路地は夜になるととても暗く(街灯はあったが)、人通りも少ないので、一人で歩くのは恐いと感じた。
▼リアド前の路地で撮影(夜7時過ぎ)
モロッコの猫
シャウエン、フェズ、マラケシュ、カサブランカの4都市いずれでもたくさんの猫がいた。街中を2、3分歩けば少なくても猫1匹に遭遇するほどなので、猫が好きな人には嬉しい国である。
▼青い街の猫(シャウエン)
参考:ネコにかまれ狂犬病に、英国人男性が死亡
モロッコ滞在中は8割が雨という悲惨な天気だったが、雨にもかかわらず猫はたくさん見かけたので、天気がよければもっとたくさんの猫が外にいるのではないかと思う。
▼お店の中に猫がいてもおかしくない(フェズ)
▼カフェで客の隣に座る猫(マラケシュ)
モロッコの気候・天気&ベストシーズン
モロッコのベストシーズンは春(3~5月)と秋(9~10月)だが、マラケシュなどの中部とワルザザートなどの砂漠地方、フェズなどの北部では気候がかなり異なる。
7~8月は40℃以上の暑さになることも多く、8月は夏季休暇でクローズするお店やホテルもあるので真夏は避けたほうがよい。
雨季は4~5月と10~11月の年に2回あるが、雨季でも降水量はそれほど多くない。モロッコの11月の降水量は日本の半分以下なので、降ってもたいした量ではないだろう、と軽く考えていたが、私のモロッコ滞在中(11/17~11/26)は雨の連続だった。帰国後に天気を調べたら連日晴れとなっていたので、非常に運が悪かったと言えるが、雨季に行く場合は雨続きになるリスクも考えておいたほうがよい。
また、11月のモロッコはとても寒くてダウンを着ている人もいたくらい。特に、シャウエンとフェズは日本より寒いほどで暖房が必要だった。11月以降の冬に訪れる場合は寒さ対策をしっかりしていったほうがよい。
ツアーか個人旅行か?
個人旅行
今回モロッコを個人旅行してみたが、個人でも難しいことはなかった。他の国の周遊旅行を経験している人なら問題ないレベルだが、初めての個人旅行など旅慣れていない人にはやや難易度が高いと思う。
都市間の移動は長距離バスか鉄道となるが、鉄道チケットは2日前からしか購入できないなど面倒な点もある。今回の旅では砂漠ツアーをいれなかったので比較的簡単に周遊ができたが、砂漠ツアーをいれる場合は日程を詰め込みすぎるとハードスケジュールになってしまうので、体力に自信がない人は要注意。
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日本からのパッケージツアー
モロッコツアーは近年人気急上昇で多くの旅行会社で取り扱っている。人気なのは8~10日間でモロッコを周遊するツアー。自分で移動する手間がなく、効率よくモロッコ一周できるのでとにかくラク。日本人の団体ツアーに何度か遭遇したが、若い人から年配者まで幅広い年齢層だった。
定番はシャウエン、フェズ、メクネスなどを観光し、砂漠で1~2泊し、マラケシュ、カサブランカを観光するというツアー。バスでの長時間の移動が何度もあり、サハラ砂漠の朝日を見るため朝4時出発などもあるのが一般的。詰め込みすぎのツアーは修行のように疲れるとの噂もある(笑)。
エイチ・アイ・エスの「モロッコの誘惑8日間」というツアーに参加した人の口コミが公式サイトにたくさん掲載されているので、団体ツアー検討中の方はご参考に!
全体的には満足している人が多い印象だが、「自由時間が少ない」「料理が合わなかった」「年寄りにはハードだった」などの感想もチラホラとあった。周遊ツアーの場合、各都市の滞在が短いので、「ゆっくりと周りたい、美味しい料理が食べたい」などの要望がある人はフリープランや個人旅行にしたほうがよいのではないかと思う。
値段は時期やホテルランクによって異なるが、10日間のモロッコ周遊で20~40万円が相場となっている。
モロッコのお土産
モロッコの旧市街には至る所にお土産屋さんがあるので、お土産選びには困らない。モロッコ雑貨、スカーフ、タジン鍋…などいろいろある。革製品やカーペットなどは値段がついておらず交渉して買うのが一般的なので面倒くさい。
▼バブーシュ
動物の皮で作られたモロッコ伝統の靴(スリッパ)。職人による手作りで様々なデザインがある。
女性の友人へのお土産ならアルガンオイルや固形の香水が無難で喜ばれると思う。
▼アルガンオイル
アルガンの木の実から作られる。美容にも食用にも使える万能オイル。日本で買うより安くて、サイズもいろいろあるのでお土産にピッタリ。
▼固形状の香水
石鹸にみえるが、首元や手首などにこすりつけて香りをつけるもの。洋服ダンスに入れると防虫効果もあるとのこと。
モロッコ旅行にかかった費用
モロッコ旅行にかかった費用を集計したら全部で16万円弱だった。
項目 | 金額/人 |
---|---|
交通費(航空券+現地交通費) | 96,300円 |
宿泊費(9泊) | 33,250円 |
観光費 | 10,380円 |
食費 | 15,000円 |
合計 | 154,930円 |
・1ユーロ=135円、1DH=12円で計算
・自宅~空港の交通費・お土産代は含めていない
詳細はこちらの記事をご覧ください
⇒モロッコ旅行にかかった費用
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