発売以来予約が殺到している小型の音声翻訳機「ポケトーク (POCKETALK)」を使ってみたレビューです。ボタンを押して話すだけの簡単操作なので機械が苦手な人でも使いこなせます。翻訳精度も高く、双方向の翻訳ができるのでこれ1台あればお互いに会話することができます。個人での海外旅行もポケトークがあれば安心です。
※本記事は初代ポケトークについてのレビューです。
ポケトーク (POCKETALK)とは
POCKETALK(ポケトーク)は超小型の音声翻訳機で、日本経済新聞社 2017年第四半期新製品ランキングで1位を獲得した人気商品です。英語、中国語、韓国語、ロシア語、フランス語、タイ語、ベトナム語など63言語に対応しています。
双方向のコミュニケーションができる(日本語を外国語に翻訳するのはもちろん、外国人が話した言語を日本語に翻訳してくれる)ので、より深いコミュニケーションができます。旅行やビジネスはもちろん、語学学習など幅広く活用できます。
ポケトークでの双方向の会話
ポケトークでレストランを想定した会話をしてみました。「日本語→英語」⇒「英語→日本語」の順に翻訳しています。
このように双方向でのコミュニケーションができます。
ポケトークはこんな人・こんな場面におすすめ!
- 簡単な操作で使える高精度の翻訳機がほしい
- 海外旅行が好きな両親・友人へのプレゼントとして
- 海外旅行のトラブル時(スリや病気etc)の対応に
- 外国人のお客様の対応に
- 語学学習の補助として文法や発音のチェックに
スマホの翻訳アプリとポケトークの違いは
「Google翻訳など優れた無料アプリがあるのに高額な翻訳機がなんで必要か?」と思うかもしれませんが、海外旅行中に翻訳アプリを使いこなすのはとても難しいのです。確かにGoogle翻訳の翻訳精度は高く便利ですが、旅行先などで使いたいときにすぐに使えるかというとそうでもないのです。
私は実際にイタリア旅行のときに翻訳アプリで現地の人とコミュニケーションをとろうとしましたが、アプリの起動に時間がかかったり、周囲が騒がしかったりしてうまく使えませんでした。
ポケトークと翻訳アプリとの違い
- 起動が速い(約1~3秒)
- 人混みや騒がしい場所でも人の声を認識しやすい
- バッテリーの持ち時間が長い(連続約6時間使える)
翻訳アプリは室内の静かな環境では便利ですが、いざ海外旅行で使おうと思ってもなかなかうまくいきません。ポケトークは翻訳に特化した機械なので、素早く起動し、騒がしい環境でもすぐに使えます。
また、海外で知らない人にスマートフォンを利用させるのは、盗難のリスクなどもあって怖いです(特にiphoneは海外で狙われやすい)。ポケトークなら盗難リスクが低く、万一盗まれても、個人情報が流出したりするリスクはありません。
私は2018年11月のにモロッコ旅行に行きましたが、そのときに新ポケトークを現地でフル活用しました。海外旅行でポケトークを使ったレビューについては以下の記事に詳しく書きました。
ポケトークの使い方
操作方法
操作はタッチボタンをタップして(指で軽く触れる)、話すだけ。
話す言語側をタップし、POCKETALKに向かって話すだけすぐに翻訳が始まります。
翻訳結果は音声だけでなく、ディスプレイ上に文字でも表示されます。20件まで履歴を表示することもでき、履歴を再生することも可能です。
▼実際にポケトークを使っている動画です。「日本語→英語」⇒「英語→日本語」の順に翻訳しています。長文OKでなのでストレスなく使えます。
言葉がわからなくても、ポケトークを使えば上記のよう双方向のやりとりが瞬時にできます。
ポケトークを実際に使った感想
翻訳精度が高く、長い文章も翻訳できる
ポケトークの翻訳精度は第三者機関による評価で5点満点中4.24という高い結果がでています。実際に使ってみて確かに精度はかなり高いと感じました。実際にポケトークで外国人(フランス人、台湾人、韓国人)と会話してみましたが、日常会話なら問題なく翻訳できました。
- 普通の翻訳機⇒ Hiroshima Wind Okonomiyaki
- ポケトーク⇒ Hiroshima Style Okonomiyaki
一般的な翻訳機では「広島風」の風を『風が吹く』の風(Wind)と直訳して意味不明な翻訳となりますが、ポケトークではきちんとスタイル(Style)と訳すので意味が伝わります。これがポケトークの精度が高いと言われる理由です。
変な翻訳をすることもある
精度が高いとはいえ、ときどき変な翻訳をすることがあります(特に長い文章で)。それでも言おうとしていることはほぼ理解できます。外国人が日本語を話すときに『て・に・を・は』や『文法』が少し変でも、何を言おうとしているのが理解できるのと同じ感じです。ポケトークはあくまでも機械なので、そのあたりは多めにみるしかありません。
ポケトークはソフトウェアのアップデートがされるので、対応言語数が増えたり、改善点が修正されたり、翻訳精度が向上したり…ということが定期的に行われます。今後のアップデートでさらなる精度アップが期待できます。
画面ディスプレイが小さいのが残念
ポケトークは小さくて軽いので持ち運びに便利ですが、画面ディスプレイの大きさが小さいです。もう少しディスプレイが大きければ文句なしの翻訳機なので、この点が残念です。
2018年9月7日にポケトークの新型モデルPOCKETALK Wシリーズが発売されました。従来モデルより画面が大きくなり、使いやすさが格段に向上しています。
ポケトークの外観・付属品
同梱物一式
これがポケトークに入っている一式です。①ポケトーク本体 ②充電用ケーブル(microUSB) ③取扱説明書 ④スタートガイド ⑤SIMカード(専用グローバルSIM同梱モデルの場合)
大きさ
サイズは110×60×16mm、重さ約90グラム(スマホ重量の約半分)と小型軽量なので常に携帯していても負担に感じません。
シリコンカバーが別売されています。これを使うとと滑らず持ちやすいです。
ポケトークの良い点とイマイチな点
インターネットやSNSでポケトークの評判を調べてみると、以下のような意見が多いことがわかりました。
ポケトークの良い点
- 操作が簡単
- 翻訳精度が高い
- 日常会話の語学学習に最適
ポケトークのイマイチな点
- 値段が高め
- 女性の声が低くて音質が荒れる感じがする
- ディスプレイが小さいため、センテンスが読みづらい
私も皆さんと同じ感想です。
グローバルSIMカードは必要?sim設定は簡単?
ポケトークを購入する場合、
- POCKETALK本体のみ【24,800円】
- POCKETALK+専用グローバルSIM(2年)【29,800円】
という2種類があります。
ポケトークを使うにはWiFi接続かsimカードが必要です。自宅や店舗などWifiのある環境で使う場合は、SIMは不要なのでPOCKETALK本体のみを買うのが経済的です。海外旅行・出張先で使う場合には、専用グローバルSIMがセットになったモデルを買うのがおすすめです。
- 海外旅行で使う⇒専用グローバルSIMモデル
- 国内(自宅・店舗etc)のWifiがある環境で使う⇒本体のみ
専用グローバルSIMがあればWifiがなくても世界105の国や地域で使えます。契約や手続き不要ですぐに利用でき、2年間通信料も不要で使い放題です。旅行先ごとに買い直したり設定を変えたりする必要がありません。
専用グローバルSIM利用可能国と地域は公式サイトで確認できます。
→ 専用グローバルSIMの対応国一覧
SIMカードは一度設定してしまえば、あとは何もしなくても使えます。
裏面にSIMカードを入れるところがあります。
説明書通りに設定すればすぐに使えます。
・ポケトークWの設定方法・実際に使ってみた感想
専用グローバルSIMは利用開始から2年間使え、その後も利用する場合は延長できます。
ポケトークの価格・ヨドバシカメラ、アマゾン…どこで買うのがお得?
ポケトークは公式サイト(ソースネクスト)の他にも、Amazonやヨドバシカメラ・ビックカメラなどの家電量販店でも購入できます。が、価格面と保証面から公式サイトで購入するのがおすすめです。
公式サイトでの価格(税抜)は以下の通り。
- 本体のみ:24,800円
- 本体+専用グローバルSIM(2年):29,800円
Amazonや家電量販店でも値引きはしておらず、公式サイトよりも少し高い価格で販売されています(2018年7月現在)。
価格以外にも公式サイトで購入するメリットとしては「ワイド延長保証」という手厚いサポートが受けられることです。通常のメーカー保証は自然故障のみで6か月ですが、ワイド延長保証をつけると水没や落下などの事故による端末の破損も保証対象となり保証期間も3年間と長くなります。3年間で2,980円なので、いざというときのためにワイド延長保証をつけておけば安心です。
ポケトークを販売している「ソースネクスト(SOURCENEXT)」は東証1部に上場している日本企業で、セキュリティーソフトなどを販売している会社なので、公式サイトで購入する際の安全性も問題ありません。
ポケトークは人気が高くて入荷待ちのことも多いので、海外旅行に持っていく場合は、余裕をもって早めに購入することをおすすめします。
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