音声翻訳機 Perico(ペリコ) を実際に使ってみたので、使い方や気になった点など紹介します。
無駄な機能をつけず、翻訳に特化したシンプルで使いやすい翻訳機です。また、SIMカードを入れれば、 翻訳機とWi-Fiルータの2つの役割を果たします。
余分な機能は不要で、翻訳精度が高く、簡単に使えるものがよい、さらにWiFiルーターとしても使いたいという方に向いている音声翻訳機です。
ペリコの基本スペック
ペリコは2019年6月に発売されたAI翻訳機です。 ユニオン電子工業株式会社という日本の会社が販売しています。
対応言語 | 38言語 |
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ネット接続の有無 | ネット接続が必要(SIMカード別売) |
翻訳の方向 | 双方向(日本語→外国語、外国語→日本語) |
サイズ | 130×60.5×12.8mm |
重さ | 110g |
液晶ディスプレイ | 2.4インチ / 240×320 pixel |
価格(本体) | 26,800円 |
その他 | Wifiルーターとしても使える |
最近の音声翻訳機としては、ごく標準的なスペックです。小型・軽量(スマートフォンより軽い)なので持ち運びも気にならない大きさです。カラーは3色(ホワイト、グレー、ブラック)展開です。
特長としては、音声翻訳機能に特化して、余分な機能がついていなくて、非常にシンプルです。そのため、説明書などを読まなくても直感的に使えます。
価格は26,800円と音声翻訳機としては標準的な価格です。
ペリコの使い方
オンライン接続(WiFiまたはSIMカード)が必要
ペリコを使うには、インターネット環境が必要です。スマホのテザリングで飛ばした電波でももちろん使えます。
SIMカード (Micro SIM) の通信に対応していますが、SIMカードはついていないので、自分で購入する必要がありますが、SIMカードをいれればWiFiルーターとして使うことができます。これは海外旅行のときに便利ですね。
ボタンを押して話すだけ
翻訳ボタンを押しながら、話すだけです。話し終わったらボタンを離すと翻訳が始まります。シンプルなので直感的に使えます。
履歴は繰り返し何度でもきける
一度翻訳された文章は液晶画面に残るので、画面をタップすれば何度でも繰り返しきくことができます。
ペリコを使ってみた感想。使い勝手や精度は?
私は普段は音声翻訳機のポケトークを使っていますが、使い方や操作画面はポケトークと非常によく似ています。
ポケトークとの比較はこちらの記事に詳しく書きました。
同封物は「ペリコ本体、充電用USB、説明書」です。
簡単な説明書が入っていますが、説明書を読まなくても直感で使えるくらい操作方法は簡単です。翻訳に必要な最低限の機能に絞ることで操作がシンプルで簡単です。子供やお年寄りでも苦労なく使えると思います。
文字サイズなど細かい部分を設定することはできませんが、字の大きさはちょうどよく、その他も特に不自由は感じないので、細かな設定ができない点については私は気になりませんでした。
翻訳精度は高い
日本語⇔英語でいくつのも文章を翻訳してみましたが、おおむね正確に翻訳できていました。もちろん、機械なのでおかしな翻訳をすることもありますが、許容範囲です。
海外旅行では十分使えるレベルだと感じました。
ペリコが優れていると思う点
- 余分な機能がなく、シンプルなので操作が簡単
- 翻訳精度が高い
- WiFiルーターとしても使える
- 音量調節が簡単にできる
ペリコはSIMカードを入れれれば、Wi-Fiルータ(親機)としても利用できます。SIMフリースマホやルーターを持っていない人が海外で利用するときに役立ちます。
SIMカードをペリコにいれておくと、ペリコは翻訳機として使えるのはもちろん、ペリコ自体がWIFIルーターとなるので、他の端末にWIFIを飛ばすことができます。
例えば、海外旅行の際にSIMカード (Amazonや海外の空港などで購入できます) を1枚買って、ペリコにいれておきます。そうすると、ペリコがポケットWIFIのようになり、自分のスマホと友人のスマホなど複数台の端末にWIFIの電波をとばすことができます。 もちろんペリコは翻訳機としても使えます。
※SIMカードは1枚2,000円程度(国によって異なる)で購入できるので、WIFIルーターをレンタルするよりもかなり安くすみます。
ハード面で便利だと思ったのが、音量調整のボタンがついているので、音声を聞きながら音量調整が即座にできる点です。私は普段ポケトークを使っているのですが、とっさに音量調整をしたいときにポケトークでは設定画面を開く必要があり、ちょっと手間です。ペリコはとても簡単に音量調整ができます。
ペリコのイマイチな点
- 英語→日本語への翻訳スピードが遅いことがある
- 画面タッチの反応がやや鈍い
- ストラップをつける場所がない
一番気になったのが翻訳スピード。英語以外の言語では試していないのでわかりませんが、英語に関しては、「英語→日本語」の翻訳スピードが遅いときがあります(かなりの高確率で)。いつも遅いというわけではなく、快適なスピードで翻訳されることもあります。
※日本語⇒英語の翻訳スピードは非常に速くて快適です
あとは、画面タッチ感度がやや悪いかなぁと感じました。特に、言語を変更するときに『英語』などの言語名を押すときの反応がイマイチでした。ただ、言語名の設定はそんなに頻繁にするものではないので、大して気にならないでしょう。
物理的な使い勝手として不便だと思ったのが、ストラップを通せる穴がついていない点。海外旅行で音声翻訳機を使うときは首から下げていつでも使えると便利なので(実体験より)、ストラップがつけられないのは旅行時に不便だと感じました。
【動画で解説】ペリコの使い方~実際に使ってみました
ペリコの使い方、ペリコを使って外国人と会話してみた結果などを動画で紹介しています。
ペリコのまとめ
最近は非常に多くの音声翻訳機が市場にでていますが、その中でもペリコはバランスのとれた翻訳機で「シンプルで簡単に使える」というのが特長です。
翻訳機としての機能だけをみると、ペリコを強く勧められるかどうかは正直微妙なところです。というのも、使い勝手や翻訳精度はポケトークとほぼ同じかなという印象で、ペリコは26,800円、ポケトークW(グローバル通信2年)は 19,800円 とポケトークのほうが安いのです。 しかもポケトークのほうがペリコよりも多機能です。
しかし、ペリコはWiFiルーターとしても利用できるというポケトークにはない機能があるので、WiFiルーターとしても利用したいという人にとってはペリコを買う価値はあると思います。
>>ペリコ公式サイト
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