マルタ旅行記【概要&まとめ】

マルタ

マルタは猫がたくさんいる国として有名なので、ずっと行きたいと思っていたが、ようやく行くことができた。首都バレッタとマルサシュロックの二か所に宿泊し、定番の観光地を周った。途中、南イタリアへのショートトリップもした。マルタもイタリアも美しい路地がたくさんあり、街歩きやネコ歩きを楽しめた。治安はかなりよくて、完全な個人旅行だったが危険感じることは全くなかった。

旅行概要・日程・旅行記

マルタ共和国の場所

マルタは地中海に位置する島国で、イタリア・シチリア島の南約95キロに位置する。東京23区の約半分の大きさ。

日本との時差・サマータイム

日本とマルタとの時差は8時間。日本の方がマルタより7時間進んでいる。例えば、日本が午後9時のとき、マルタは午後1時。

マルタではサマータイムを実施している(3月最終日曜日から10月の最終日曜まで)。サマータイム中は日本との時差は1時間短なり7時間となり、日本が午後9時のとき、マルタは午後2時。

マルタの公用語

マルタの公用語はマルタ語と英語。マルタ島全体で英語が通じるが、田舎に行くと英語が話せない人もいる。マルタは英語を学ぶための留学先としても人気で、日本からの留学生もたくさんいる。

マルタ旅行の概要

今回のマルタ旅行は女友達との二人旅。旅行会社のツアーではなく、すべて個人で手配した。当初はマルタのみの旅行を考えていたが、現地滞在が約10日間あったので、途中で南イタリアへのショートトリップもした(参考記事:南イタリア旅行記まとめ)。マルタからイタリアへ入国する際は審査もなくとてもラク。マルタからイタリア各都市へは飛行機が多く飛んでいるので、マルタと合わせてイタリアに行くのもなかなかおすすめ!!

マルタではまず漁村の町「マルサシュロック」に3泊。その後、イタリアを4日間旅行して、再びマルタへ戻り、首都「バレッタ」に2泊して帰国というスケジュール。

日本出発 ➡ マルタ3泊 ➡ イタリア4泊 ➡ マルタ2泊 ➡ 帰国というスケジュール。マルタ前半は漁村の町「マルサシュロック」に3泊、マルタ後半は首都「バレッタ」に2泊した。

DAY 日程
1~2 成田からマルタへ / 空港からホテルへ / 青の洞門 / イムディーナ&ラバト
3 マルサシュロックでボート乗り / バレッタでランチ&スリーマでお土産
4 マルサシュロックの土曜市 / スリーシティーズ / マルサシュロックで夕食
5 マルサシュロックの日曜朝市 / バレッタで騎士団パレード / マルタ風ピザ / バレッタからマルタ空港へ
6~8 イタリア旅行
9 イタリアからからマルタへ
10 セントジュリアン~スリーマ海岸沿い散策&ネコ歩き
11~12 老舗カフェで朝食 / バレッタ観光 / マルタから成田へ

マルタ後半では友人とは別行動して、ねこ歩きやなどを楽しんだ。

旅行の準備

航空券(成田~マルタ往復)

成田~マルタの往復航空券は「サプライス」という予約サイトで購入。日本発着の航空券はたいていはここで買うのが一番安い。ターキッシュエアラインのイスタンブール経由で1人往復56,180円とお得に購入できた。

サプライスは値段が安いだけでなく、サービスがしっかりしている。チケット予約後は、安全情報や機内持ち込み制限などについてまめにメール連絡があったり、不明点を問い合わせたらすぐに返信があるなどサポート面でも安心できる。

海外旅行保険

以前は旅行前に保険会社の保険に加入していたが、現在は年会費無料のクレジットカードに付帯している保険を利用している。「エポスカード」は年会費が永年無料で海外旅行保険が自動で付いてくるので、持っているだけで無料で海外旅行保険に入ることができる。病気やケガの他、対物の倍賞や購入品の故障・盗難などすべてこのカードでカバーできてしまう。

ヨーロッパ12日間の旅行保険に入ると1万円位かかるので、カード保険によりかなり節約できた。費用は一切かからずに保険に加入できるので海外に行く前に作っておくのがおすすめ!

参考 おすすめの年会費無料の海外旅行保険カード

現地でのインターネット

エクスモバイルの「ヨーロッパ周遊WIFI」を利用。マルタ・イタリアの2カ国でどこでも快適にネット接続ができて便利だった。

個人旅行の場合は、近くのお店を探したり、タクシーに乗った際にGoogleマップで行き先が正しいか確認したり…といつでもどこでもインターネットに接続できると、安全で便利な旅行ができるのでwifi環境は絶対に確保しておいたほうがよい。

参考 ヨーロッパ周遊WiFiをマルタ・イタリアでレンタルしたレビュー

マルタの通貨&外貨両替

通貨はユーロ。ユーロは現地で両替するよりも日本で両替したほうがレートがよいので、出発前に空港で両替するのがおすすめ。私は前回の旅行で余ったユーロを持っていたので、今回は両替しなかった。

ホテル、レストラン、空港タクシーなど多くの場所でクレジットカードが使えるので、それほどたくさんの現金を持っていく必要はない。万一足りなくなったときには現地でキャッシングをすればよい(街中にATMがあるので簡単に現金を引き出せる)。

マルタの交通

マルタは、東京23区のおよそ半分ほどの小さな島。首都バレッタを拠点にバスが発達しており、多くの人がバスを利用する。しかし、バスは時間通りに来なかったり、渋滞で時間がかかったり(平日の昼過ぎでバレッタ⇒サンジュリアンまで1時間以上かかった)、混雑で乗車拒否されたり、道がガタガタ、クネクネしているので酔ったりして、バスは観光にはやや不便だと感じた。時間に余裕がないときは、タクシーを使ってしまったほうが便利に思う。

バレッタからスリーマやスリーシティーズへはフェリーがでているので、スリーマやスリーシティーズ方面に行くならフェリーが便利。

参考 マルタ旅行での交通手段

マルタ観光&訪れた場所

マルタの定番観光スポット&必要日数

マルタの定番観光地は以下のとおり。

  • ヴァレッタ旧市街
  • イムディーナ、ラバト
  • ブルーグロット(青の洞門)
  • マルサシュロック湾
  • ハジャール・イム神殿、イムナイドラ神殿
  • ゴゾ島・コミノ島

マルタ島はそれほど広くないが、ゴゾ島やコミノ島に行くと移動と観光でほぼ1日かかってしまうので、観光スポットを一通り回ろうと思ったら最低でも丸2日、できれば3日以上はあったほうがよい。丸5日あれば、比較的ゆったりとしたペースで一通りの名所をまわることができる。

日数が少ない場合は、全部の観光スポットをまわるのではなく、行きたい場所だけに絞って、のんびりと過ごすのもよいと思う。

▼マルタの主な観光地マップ

私たちは前半3泊はマルサシュロックに泊まり、比較的ゆっくりと過ごした。後半2日は首都バレッタの旧市街に泊まり、スリーマやバレッタ散策をした。ゴゾ島はマルタに来たら絶対に行くべき島と言われているので、ゴゾ島に行く計画をしていたが、移動が面倒になって結局ゴゾ島には行かなかった。あちこち移動するよりは、街の散策を楽しんだりしたので、滞在日数が丸5日あったわりには、普通の観光客よりも訪れた場所は少ないかもしれない。

私たちがマルタ旅行で訪れたのは以下の場所。

マルサシュロック

日曜の朝市は多くの人で賑わうが、それ以外の日はのんびりした雰囲気で、観光客もそれほど多くない。ゆっくりと過ごしたい人はマルサシュロックに宿泊するのもおすすめ。ボートでミニクルーズもできる。バレッタからバスで約40分。

旅行記はこちら
>>マルサシュロック湾でボートトリップ
>>マルサシュロックの日曜朝市

ヴァレッタ

バレッタ旧市街は町全体が世界遺産に登録されていて、観光客で賑わっている。カフェやレストランも多く、バスターミナルもあって観光の拠点にするのに便利。

階段の路地がたくさんある。

旅行記はこちら
>>バレッタ旧市街の観光
>>バレッタで騎士団パレード「インガーディア」を見学

青の洞門(Blue Grotto)

カプリ島の青の洞窟ほど有名ではないものの、マルタにも神秘的で青の世界を体験できる洞門がある。小舟に乗って小さな洞門ををいくつもめぐり美しい色彩を楽しむことができる。残念ながら、私たちが訪れた日は風が強くて小舟は運休だった。

旅行記はこちら
>>青の洞門観光

イムディーナ

中世の狭い静かな通りを持つ城塞都市で、『静寂の町』の異名を持つ。夜は細い路地がライトアップされて素敵な雰囲気だった。

旅行記はこちら
>>イムディーナ&ラバト観光

スリーシティーズ

バレッタの対岸にある3つの街(スリーシティーズ)の呼び名で、あまり観光地化されておらず、地元の人の生活感を感じることができる。細い路地がたくさんあるので、散策好きな人なら楽しめると思うが、観光を期待すると大した見どころがないかも。

旅行記はこちら
>>スリーシティーズを散策

セント・ジュリアン、スリーマ

美しい海岸線が続くリゾートエリアでカフェやレストランが集まる。セント・ジュリアンからスリーマの海岸沿いは遊歩道になっていて、散策にぴったり。猫がたくさんいる公園も海岸沿いにある。
 

旅行記はこちら
>>セントジュリアン~スリーマ海岸沿い散策&ネコ歩き

マルタで泊まったホテル

前半3泊は南部の漁村の町「マルサシュロック」、後半2泊は首都「バレッタ」に宿泊した。いずれも個人経営の小規模な宿だったが、どちらも親切なオーナーで快適に宿泊できた。

あまり移動せずにのんびりと過ごすならマルサシュロックはお勧めだが、あちこちと移動するならバスの拠点であるバレッタが便利だと思う。

Port View Guesthouse(マルサシュロック)

日曜朝市が開かれる港からすぐの立地で、バレッタ行きのバス停も徒歩1分と便利だった(バレッタまではバスで約40分)。備品は水回りを含めてすべてが綺麗だった。シャワーの水圧がものすごく強く、水量制限もなく思う存分使えた。

朝食会場からはカラフルな舟が浮かんだ海を一望できる。

シービューの4人部屋に2人で滞在したが、シングルやツインルームもある。

・詳細&予約→ ポート ビュー ゲストハウス(Port View Guesthouse)
・宿泊記→ マルサシュロックで泊まったホテル

Casa Lapira(バレッタ)

旧市街の中心にあるが、路地裏なのでとても静か。家族経営で、オーナーの兄弟というおじさんがよく面倒をみてくれた。宿泊前後の荷物預かりもしてもらえた。

改造したばかりの部屋ですべてが清潔で快適だった。小窓からは海が見えた。

ミニキッチンもある。

・詳細&予約→ カーサ ラピラ(Casa Lapira)
・宿泊記→ ヴァレッタ旧市街で泊まったホテル

マルタの治安

旅行中これといった危険を感じる場面はなかったので、ヨーロッパの中ではかなり治安がよく安全なほうだと思う。とはいえ、スリや置き引きの被害報告は多いので、日本と同じ感覚でいると危険。貴重品を腰ベルトに入れたり、バッグを置いたまま席を離れないなどの基本的な対策は必要。

マルタの猫

マルタは猫が多いことで有名で、猫好きの聖地とも呼ばれているが、そこまで猫が多いという印象は受けなかった。とはいえ、猫がたくさんいる公園などがあったり、街中で気持ちよさそうに寝ている猫がいたりと、それなりに猫はいた。

マルサシュロックの海辺で日向ぼっこする猫。

セントジュリアンの浜辺で大あくびをする猫。

スリーマの海岸で釣り人の魚を待つ猫たち。

参考 マルタの猫スポット

マルタの物価

※1ユーロ=135円で計算

バス代は2時間乗り放題で2ユーロ(≒270円)、冬季は1.5ユーロ(≒200円)。タクシーは初乗り10ユーロ(≒1,350円)となっているが、観光地へは固定制になっている(空港からバレッタ市内は17ユーロetc)。

外食はお店によって値段が異なるが、マルタの物価は日本より少し安いという感覚だった。訪れたのが観光地だったので、地元の人が行くようなところはもう少し安いのかもしれない。

★500mlペットボトルの水
・街中の商店で:0.5ユーロ(≒68円)
・空港で:1.8ユーロ(≒240円)

★カフェで朝食
トーストサンド:3.1ユーロ(≒420円)、コーヒー(カプチーノ):2ユーロ(≒300円)

★レストランで夕食
マルサシュロックの海岸沿いにある庶民レストランで前菜、パスタ、メイン、デザートを一通り注文して、二人で53ユーロ(≒7,200円)。

★ピザ
イムディーナのカフェで食べたピザ:8.95ユーロ(=1,200円)
かなり大きいので女二人だと食べきれないほどの量。マルタの食事は1皿がどこも大きい。

★パステッツィー(Pastizzi)
リコッタチーズなどの具をパイ生地で包んだマルタの定番のスナック。サクサクで美味しい。たいてい1ユーロ以下でテイクアウトできるので気軽に食べれる。これはスリーマのカフェで食べたチーズのパステッツィーで0.5ユーロ(≒70円)。オレンジジュースが2.3ユーロ(≒310円)。

★有名店のアイス
バラの花びらアイスで有名なバレッタのAmorino Maltaのレギュラーサイズジェラート:4.7ユーロ(≒635円)。よく考えたら結構高いが観光地価格なので仕方ない。

マルタの気候・天気&ベストシーズン

マルタ観光のベストシーズンは海に入れる5~10月と言われている。6~8月の夏場はかなりの暑さで、観光客数も多いようなので、ピークを少しずらしたほうが観光にはよいのではないかと思う。私は暑いのが苦手なので11月でちょうどよかった。

11~3月は雨期。今回の旅行では11月中~下旬に訪れたが、最初の3日は雨だった。ただし、1日中ずっと雨というわけではなく、晴れていたのに突如激しい雨が2時間位降って、止んで、また降る…といった具合。そのため、雨期に行くなら傘やウィンドブレーカーが必須。

11月の服装は難しく、日中は半袖でよいくらい暖かい日もあれば、寒くてコートを着てちょうどよい日もあった。重ね着で調整するのが無難。

ツアーか個人旅行か?

個人旅行

マルタは治安もよく、バスやタクシーも多いので個人旅行は難しくない。ヨーロッパの国を個人旅行したことがある人なら余裕で個人旅行ができるレベルなので、自由度の高い旅行をしたいならツアーではなく個人で行くのが断然おすすめ。1週間以上あるなら、途中でイタリアなど近隣国に行くのもおすすめ!

こちらのサイトは個人旅行が個人で予約するよりも安くなることも多いのでお試しを!

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日本からのパッケージツアー

短期間にたくさんの観光地を訪れたいなら、個人旅行よりツアーのほうが効率よくてラクである。マルタ島内の移動は個人でも難しくないものの、バスが中心になるため、移動に時間がかかる。イタリアも電車の本数が少ないので日数に余裕がなと移動が大変。

マルタ5日のパッケージツアーで安いものだと15万円程度。ホテルランクなどにより値段はピンキリだが、イタリアと一緒にまわるツアーだと7日~12日間で20~40万円位のものが多い。

あまりに格安のツアーは「てるみくらぶ」のように倒産したり、参加者の民度が低くストレスがたまる可能性があるので避けたほうがよいと思う。大手のクラブツーリズム、日本旅行、JTBあたりがおすすめ。

マルタのお土産

マルタのお土産で有名なのは、「はちみつやジャム」「ゴゾ島の塩」など。スーパーマーケットにもマルタ産のお菓子やはちみつなどが売られていたが、それほど種類は多くなかった。スーパーに売られているものは他のヨーロッパ国のものが多く、マルタ産は少ない。

マルサシュロックの朝市ではハチミツやヌガーなどの食品から雑貨、レース製品などたくさんのお土産が手頃な値段で売られていた。見て歩くだけでも楽しいので、滞在日に日曜日があればマルサシュロックの朝市は行く価値あり!

マルタ空港にマルタ産のお土産が多く売られており、値段もそこまで高いというわけでもない。スーパーで売っているものよりきれいなパッケージで品質もよさそうなので、他人へのお土産は空港で購入するのがよいと思う。

▼空港のお土産売り場(マルタ産のハチミツやジャム)

▼空港のお土産売り場(マルタ産のお菓子)

マルタ旅行にかかった費用

今回はマルタ旅行にイタリアのショートトリップを追加したが、マルタ・イタリア2カ国の合計で約16万円(マルタだけだと約11万円)だった。マルタ&イタリア12日間の旅行が約16万円でできたのは非常にリーズナブルでお得感があった!

▼マルタと南イタリアの合計にかかった費用

項目 内訳 金額/人
航空券 成田~マルタ(トルコ航空) 56,180円
マルタ~バーリ(ライアンエア) 6,800円
マルタでかかった費用 現地交通費 11,800円
宿泊費(5泊) 31,500円
観光費 3,000円
食費 12,000円
イタリアでかかった費用 現地交通費 7,000円
宿泊費(4泊) 21,500円
観光費 200円
食費 10,000円
合計 159,980円

・1ユーロ=135円で計算
・端数は四捨五入
・自宅~空港の交通費・通信費(Wifiレンタル)・お土産代は含めていない

マルタ旅行にかかった費用の詳細はこちら
マルタ旅行にかかった費用

コメント

  1. KEN より:

    マルタと南イタリアは行って見たい場所なので参考になりました。バーリはマディソン郡の橋で主人公の女性の故郷として描かれていましたね。駅前のカフェでいつかお茶してみたいです。

    • Blotra(管理人) より:

      KENさん、コメントありがとうございます。バーリはマディソン郡の橋に出てくるんですね。見たことがないので、今度みてみようと思います。バーリは危険なイメージが強かったので、あまり期待していなかったのですが、旧市街は雰囲気もよく人も親切で思ったよりずっと素敵な街でした。

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